第613話 涙目のベルティーナ
ソフィが俺のアレを飲み、一旦口を離すと、ベルティーナに目を向ける。
「んっ……マスターの、美味しいです。でも、邪魔されるのは困りますね。排除しましょうか?」
「いや、ソフィがそういう事をすると大変な事になってしまう。えっと、引き続き魔力の補給を頼む」
「畏まりました……あーん」
ソフィが力の当たり所によっては、この第一魔族領が崩壊してしまうので、大人しくしてもらおうと思って先程の続きを依頼したのだが、
「あ、アンタ! そんなに幼い女の子に、何て物を咥えさせているのよっ! アンタのアレ……その子の顔より長かったじゃない! ……って、乙女に何て物を見せるのよぉぉぉっ!」
ベルティーナが一人で叫びだした。
一体、俺にどうしろと。
とりあえず、ベルティーナを警戒しているカスミの分身を制し、話を聞く事に。
「これは、色々と訳ありでな。ところで、何か用があって来たんじゃないのか?」
「いや、勿論そうだけど……えっ!? 本当にその状態で話を続けるのっ!? アンタにとっては、これが普通なのっ!?」
「ん? その状態とは?」
「だから、アンタの大きなのを……こ、こほん。も、もういいっ! ほ、本題に入るわっ! アンタが母上に、その凶悪なナニで変な事をしたんでしょ! 今朝、いきなりアンタに従属するとか言い始めたのよっ!」
そう言って、ベルティーナが一通の手紙を投げて来た。
封を切って中身を読んでみると、ベルティーナとクリスティーナの母親から、魚村の村長として正式に俺の傘下に入るという内容が書かれていた。
傘下という表現は若干抵抗があるのだが……まぁ魔族の配下になるよりかは良いか。
「わかった。俺が行くと問題になりそうなので、こちらで調整の上、誰かを魚村に派遣しよう。常に連絡が取れるようにするつもりだ」
「何か、マジックアイテムがあるのね? 私としては母上がそう決めた訳だし、これ以上は何も言わないけど……どうしても一つ譲れない事があるの」
「それは……」
ベルティーナが何かを言おうとして……突然後ろを向く。
カスミも誰かが向かって来た事に気付き、警戒し始めたが……うん。ベルティーナが譲れない事というのが、何となく分かった気がする。
「ご主人様ぁぁぁっ! どうして私たちを置いていってしまったんですかぁぁぁっ!」
「ご主人様っ! 私もっ! 私も姉様と一緒に、そちらの幼女のように、ご奉仕させてくださいっ!」
「コルネリア様っ! アレックス様にご奉仕させてくださいませーっ!」
新たに現れた三人――俺がテイムしてしまった姉妹と、コルネリアがテイムした猫耳族の少女がやってきて、姉妹の方はいきなり服を脱いで俺に抱きついてきた。
「お兄さん。カスミちゃんの番はー!? ……えーいっ!」
「アレックスー! ランランもー! もう我慢出来ないよーっ!」
「ちょ、お前たち! そっちの二人も脱ぎだして……いや、マジで何をしているんだ!? ……って、あの天使族の子供以外、全員裸だとっ!?」
あー、ダメだ。特にカスミとランランを止められる気がしない。
ナズナやコルネリアたちも脱いでいて……うん。これまでの経験上、満足させた方が話が早いよな。
「はぁ……分身」
――分身のレベルが四になりました――
――自動行動のレベルが四になりました――
――複製のレベルが三になりました――
「えぇぇぇっ!? ふ、増えたっ!? しかも、全裸になってるのも居るっ! というか、やっぱり大きい……わ、わぁ! それを!? そんなところに!? わっ、わっ、わっ! 入っちゃうの!?」
「べ、ベルティーナ様。わ、私も混ざってきても良いでしょうか? こんな物を目の前で見せつけられてしまったら……」
「ま、待ちなさいっ! あの私の護衛をしていた三人を見たでしょう!? あの男に関わると、貴女も自我を失い、変態になるのよっ!?」
「で、でも……皆、あんなにも気持ち良さそうにしています! というか、友達の中で私だけ未経験で……うぅぅ、羨ましいです」
「ちょ、ちょっと待っていなさい」
ベルティーナが、お供の女性と何か話していたかと思うと、真っすぐに俺――ソフィに抱きつかれている俺の所へやって来た。
「アンタ! 母上やクリスティーナたちにも、こんな事をしていたんでしょ! それには目を瞑るから、私の護衛の三人を返してっ! あの子たちは、私の幼い頃からの友達なのっ!」
「そう言われても……すまない。俺も、どうすればテイム状態が解除されるか分からないんだ」
「な、何とかしなさいよぉっ!」
ベルティーナが涙目になったところで、ソフィが口を開く。
「ひ、一つ提案が……っ! あります。貴女も、マスターの妻になれば良いので……すっ! そうすれば、こんな風に毎日沢山注いでいただけますし、お友達とも一緒に居られま……すぅぅぅ~~~~っ!」
「なるほど。それもそうね……って、言う訳ないでしょーっ! って、ビクンビクン震えてないで、話を聞けぇぇぇっ!」
その、何て言うか……いろいろ、すまん。
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