第290話 ハードで鬼畜な長い夜
「お風呂、ありがとうございました」
「じゃあ次は、ニナとノーラかな」
ステラたちが風呂から出てきたので、前半組……というか、二番目グループへ入るように促すと、
「お兄さんと一緒がいいなー!」
「お兄ちゃんも一緒に入ろうよー!」
ニナとノーラに押し切られ、俺も一緒に入る事に。
「マスター。人数バランス的に、私もそちらへ入りますね」
「じゃあ、フィーネもー!」
それからソフィとフィーネも一緒に入ると言ってきて、
「アレックスさん。フィーネちゃんの事は聞いていましたが、まさかそんなに幼い子たちに……」
「いや、ステラ。何か勘違いしていないか? 本当に風呂へ入るだけだぞ?」
ステラからジト目を向けられながら、風呂へ。
他のメンバーはさておき、ノーラが居るのにそんな事はしないって。
まぁフィーネとソフィは、風呂の後があるから、今は大人しいんだけどな。
ニナとノーラに抱きつかれたり、キスされたり、ノーラの希望で身体を洗ってあげたりしつつ、普通に風呂を出ると、
「ご主人様。次は私たちの番ですね」
「アレックスー! 早く行くんよー」
「お兄さーん。早く早くー」
モニカやヴァレーリエ、テレーゼたちに囲まれる。
「アレックスさん? お風呂には先程行かれたばかりでは?」
「いや、これは……色々と訳ありで」
「まぁ旦那様は魅力的だからねー。仕方ないかなぁー」
ステラのジト目が更に冷たくなり、ユーディットがフォローというか、呆れただけ……か?
とりあえず毎日の事とはいえ、分身の数が足りないと思いつつ、風呂を終えた。
それから、フィーネのスキルで皆が眠り、
「アレックス様。ここからはフィーネたちの時間ですー!」
「マスター。魔力補給をお願いします」
「お兄さん。早くも二回戦だねー」
いや、テレーゼは二回どころじゃないだろ。
風呂でリディアが引くくらいに激しく……げふんげふん。
いつものように、寝室でフィーネと一緒に寝て……熊耳族の事を忘れてたっ!
ブリジットやビビアナが拗ねると思ったので、五体の人形のうち、三体を自動行動で熊耳族の家に向わせ……ん、この辿々しい感じはビビアナだな。
無事に着いたようなので、今度こそ眠ろうとして、
「マスター。分身が一体しかおりませんし、もっと激しくても大丈夫ですよ?」
「え? あぁ、うん。ソフィだし、鬼畜モードで大丈夫か」
「はい。一体だけですし、全然平気……んぁっ! い、いきなり……の、望むところですっ!」
寝ぼけながらも、ソフィの希望通り、分身の自動行動を最強に設定した。
フィーネは俺と。テレーゼは俺と同じ動きをする影分身と一緒に居て……テレーゼも鬼畜モードの分身でも良かったかな。
そんな事を考えながら、既に眠ってしまったフィーネと一緒に就寝した。
その翌朝。
いつものようにフィーネの温もりで起こされると、
「~~~~っ! 魔力が……魔力が溢れ出ちゃいますっ!」
ソフィが俺の分身に激しく攻め続けられていた。
一先ず分身を解除し、フィーネとテレーゼを連れて風呂へ。
「凄いねー。初めて来た時よりも、遥かに激しいのを一晩中続けられるなんて。私が子種を飲み切れない事があるなんて、想像も出来なかったよー」
「まぁ分身たちとリンクしているから、ソフィが頑張った分、俺や影分身も沢山出すからな」
「それにしても、量も凄かったよー? 鬼畜モードとかって言っていたけど、違う場所へ行った分身たちも頑張っていたんだろうね」
「あ……しまった! 三体の分身をビビアナたちの所へ向かわせたんだった!」
影分身とちがって自動モードの分身は、自動行動スキルで勝手に動くけど、全員に鬼畜モードを設定してしまった気がする。
いくら熊耳族たちが大勢居るといっても、テレーゼやソフィが凄いと言う程の分身を三体も……これ、マズくないか!?
「すまん! ちょっと熊耳族の所へ行ってくる!」
「えっ!? お兄さん!? 朝の一番搾りをまだ貰ってないよー!」
「アレックス様ーっ!?」
テレーゼとフィーネに謝り、大急ぎで着替え、熊耳族の家へ行くと、ブリジットやビビアナを含め、全員が全裸で倒れているという、大惨事になっていた。
「旦那様……こ、壊れちゃうッス」
「これが限界を超えた先……」
「…… ≪ミドル・ヒール≫」
かろうじて意識があったビビアナとブリジットを治癒魔法で回復すると、
「旦那様っ! 続きっ! 続きをするッス!」
「アレックスーっ! 私は元気な子を生むからな。さぁ続きだ。どんどん出してっ!」
瞳にハートを浮かべた二人に襲われる。
とりあえず正気に戻ってくれっ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます