第236話 大変な事になる満月の夜
「た、大変な事になったが……皆、大丈夫か?」
「……おにーさんのミルク、凄かったわぁ。私のミルクよりも沢山出たんじゃないかしらぁ」
「流石にそれは無いと思うが……まぁ酷い事は事実だな」
風呂のあらゆる所が白くなっており、大半の者がその中でぐったりと倒れている。
とりあえず、分身は使用をやめているのだが、未だに俺からは出続けていて、ヴァレーリエが美味しそうに飲んでいた。
「……んっ。ところで、アレックス。今晩はどうするんよ? そんな出続けたままじゃ寝られないんよ」
「そ、そうだな。ベッドが汚れまくるな」
「あ、アレックスさえ良ければ、ウチが一晩中飲んであげても良いんよ? きっと体力は、アレックスの次にあると思うし」
「一晩中か……いや、それなら適任が居るな。ソフィ……ちょっと助けてくれ」
「ソフィ……って、あの小さな女の子? 何をする気なんよ?」
数少ない動ける者の中からソフィを呼ぶと、ヴァレーリエの疑問を聞いていたのか、いきなり俺に抱きつき、押し倒すようにして上に乗る。
「い、いきなり何なんよ!? それより、そんな小さな身体だとすぐに溢れて……あれ? 溢れてこない?」
「ソフィはちょっと変わった体質で、俺のアレを魔力に変換出来るんだ」
「……あー、この子はあのめちゃくちゃな砲撃してきた子か。……う、ウチだって負けないんよ! アレックス、分身して!」
「待った。とりあえず、皆を寝室に連れて行ってからだ。ヴァレーリエも手伝ってくれ」
「その子を抱きかかえたまま……ず、ずるいんよーっ!」
未だに兎耳族たちが続けているので、これ以上、周囲にアレを溢さないようにソフィに挿れたまま……ソフィを抱きかかえたまま皆を起こしていく。
今は安静にして欲しいユーディットと、何故か見学すると言っていたエリーにも手伝ってもらい、皆を寝室へ。
皆は満足しているか、疲れ切っているかのどちらかで、素直に寝室へ移動してくれるのと、フィーネも満足しているらしく、普通に就寝する。
その為、もう一つの寝室に来たのは、ソフィとヴァレーリエに、モニカと……ビビアナ!?
「ズルいッス! 自分も旦那様としたいッス!」
「いや、しかし……」
「お風呂でニナさんとしてたのは気付いているッス! というか今も、私より小さな身体のソフィさんに挿れっぱなしッス! その挿れながら歩くとか何ッスか!? めちゃくちゃ羨ましいッス!」
言われてみれば、ソフィと繋がったまま皆寝室に行ってしまったな。
ノーラが既に寝ていたので安心していたが、ビビアナは起きていたのか。
「自分も旦那様の妻ッス! そういう事をして欲しいッス!」
「いや、せめて今日は避けて欲しいというか、兎耳族の魔法で大変な事になっていて……」
「無理ッス! 自分は明日召喚魔法で一度帰国させられるッス! その前に、したいッス!」
ビビアナが明日帰ってしまうという事を聞き、
「ご主人様。ソフィ殿とのそれを見せつけられるだけ……というのは、可哀想です。どうか、ビビアナ殿の願いを聞いてくださらないでしょうか」
「そうなんよ。見ているだけは辛いんよ。ウチらは後で構わないから、先にしてあげて欲しいんよ」
「マスター。如何いたしましょう? 尚、私は既に十分すぎる程の魔力をいただいております」
先にビビアナへ……という話もあって、一度ソフィから抜く。
もちろん、すぐにアレが出てしまうのだが、
「さっき言った通り、こんな状態だが良いのか?」
「勿論ッス!」
「分かった。じゃあ、出来るだけ耐えるよ」
ビビアナが俺のを見つめながら大きく頷く。
皆に見守られながら、ビビアナに挿れ……出来る限り、出さないように頑張る。
……出さないようにすればする程、兎耳族たちが激しくなるので、結果的にビビアナの中に何度も出してしまったのだが、
「旦那様、嬉しいッス。これで、やっと自分も旦那様の妻だと、自信を持って言えるッス……」
「ビビアナ!? どうしたんだ!?」
「気持ち良過ぎて、もう無理ッス……」
とりあえず、このまま寝かせてあげようか。
「アレックス! 次はウチっ! ウチなんだからっ!」
「ご主人様、分身をお願い致します! ご主人様のを一滴も溢さずに、朝まで頑張りますから!」
ヴァレーリエとモニカが迫ってきて……あれ? ソフィが居ないと思ったら、変な魔法装置を弄っていた。
ヴァレーリエたちに迫られながら、その様子を見ていると、視線に気付いたソフィが説明をしてくれる。
「マスター。空間動画記録装置の試作機が上手くいきました。ビビアナさんの初めてを残せましたので、調整後に試写会を行いますね」
何の事かよく分からなかったが、ソフィが満足そうなので良しとしよう。
ちなみに、流石に量が多すぎだからか、ヴァレーリエもモニカもお腹から溢れ出し、いつものように朝までソフィに頑張ってもらう事になってしまった。
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