挿話98 七人の男の娘とダークナイトのローランド

 水の四天王とやらの配下になり、レヴィアタンとかいう奴の代わりに男奴隷の管理をする事になって早数日。

 一先ず新たな管理者になったという事を示す為、先ずは任されたエリアを周る事にしたのだが、思っていた以上に広く、未だに全てを周り切れていない。

 そのため、


「よし、そこのお前……こっちへ来い」

「えっ!? あ、お父さん……」

「お待ち下さい。息子はまだ成人になったばかりです。何か失態がありましたら、その罰は私が……」


 女の子っぽい奴を見つけて声を掛けると、罰せられると勘違いして怯えられてしまう。


「案ずるな。その者には別の仕事に就いてもらうだけだ。命を取ったりする訳ではない」

「そ、そうでしたか。失礼いたしました。息子を……息子を宜しくお願いいたします」


 このやり取りも、何度目になるだろうか。

 面倒だから父親を殺しても良いのだが、肝心の美少年を怯えさせてしまうからな。


「よし、ついて来い」

「は、はい。……あ、あの。僕、非力だし、あまりお役に立てないかもしれませんが、精一杯頑張らせてもらいます」

「うむ。その言葉を忘れないようにな。先に言っておくが、この任に就いている間は、特別待遇だ。俺と同じ食事で、仕事中以外は何もしなくても良い」

「えぇっ!? た、例えば就寝時間以外に寝ても良いのですか!?」

「勿論だ。むしろ、寝る事がお前の仕事になる」


 聞いた話によると、レヴィアタンが管理していた頃は、とにかく働かされ続けていたらしい。

 食事も質素で、一日二食だけだとか。

 その為か、筋肉が無く線の細い者ばかり……いや、むしろそっちの方が俺好みだから、レヴィアタンの管理方法は正解なのか。

 よし、お気に入りたち以外の基本方針は変えないようにしよう。


「あの、寝る事が仕事とは?」

「そのままの意味だ。すぐに分かる。ただ、お前の代わりは幾らでも居るから、俺への奉仕に手を抜いたり、俺好みで無くなった場合は、即元の仕事に戻ってもらうので、そのつもりでな」

「は、はいっ!」


 目を付けた少年を連れ、このエリアでの俺の休憩所へ戻ると、


「おかえりなさいませ。ローランド様」


 俺の好みから少し外れてはいるが、若い男たちに出迎えられる。


「えっと、僕のお仕事も、この人たちと同じ執事……でしょうか?」

「いや、彼らはあくまで執事であり、この屋敷の清掃や管理に、料理を任せている。お前は先ず風呂へ入り、身体を綺麗にしてもらおうか。おい、いつも通りに頼む」


 執事に命じると、


「こちらへどうぞ」

「えっ!? は、はい」


 三人の男たちが少年を風呂場へ連れて行く。

 少しすると、


「あの、自分で洗えますから……ひゃぁぁぁっ!」

「凄い。石鹸って言うんですか? 凄く綺麗になるんですね」

「これは? な、何をするんですか!? お、お尻に変な液体を入れないで……うわぁぁぁっ!」


 いつも通りの声が聞こえてくる。

 それから暫くして、綺麗な服に着替えた少年が戻って来た。


「お、お待たせしました」

「うむ、思った通りだ。良いぞ」

「あ、ありがとうございます。……そ、その、色々と出てしまったんですが、あれは……」

「奴らが掃除するから気にするな」

「そ、そうですか。あと、この服……女の子の服では? スカートだと思うんですが」

「仕事には、その服の方が良いのだ。それより早速ヤるぞ。技術が足りないのは気にしないが、やる気がなければ即刻除名処分とするので、全力でやるように」

「は、はい……えっ!?」


 寝室に入ると可愛い男の娘が六人居て、新たな少年を加えて七人となった。


「さぁお前たち。奉仕の時間だ。ローランド様に奉仕し、沢山愛してもらうのだ」


 寝室付きの執事が俺の服を脱がしていき、ベッドへ寝転ぶと、


「ローランド様ーっ!」

「あ、ズルい。今日はボクからなのにっ!」

「早い者勝ちだよーっ!」


 見た目は完全に女にしか見えない少年たちが俺のアレを奪い合う。


「え……えぇっ!?」

「新入り君も行きなさい。決して失礼の無いように。ローランド様の寝室を血で汚したくはないので」

「……は、はい」


 恐る恐るといった感じで、新入りの少年が近付いて来たので、皆がアレを新入りに譲ってあげた。

 これは、最初に適正と忠誠心を見る為で、初回だけは譲ってやるようにと俺が伝えており、しっかり守られている。

 少年が見様見真似で俺のを舐め、咥え……たどたどしいが、必死さは伝わってくるな。


「よし。新入りよ。そこで四つん這いになって、尻を俺に向けるのだ」

「はい。ですが、ローランド様にお尻を向けるなんて失礼で……はぁぁぁんっ!」

「はっはっは、こっちの具合も良いではないか」

「アッー!」


 それから、他の六人も愛してやり……ふふっ、今後も多くの者に俺の愛を授けてやろう。

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