第296話 魔導列車で行こう!
「これで、完了……だな?」
「はい。問題ないはずです」
「こっちも大丈夫だよー!」
午後。皆で力を合わせ、南西エリアの来客用宿から、南東エリアの熊耳族の家。そして、東の休憩所へとレールを敷設した。
これで、今まで課題となっていた、リザードマンの村へ行く際の時短になるはずだ。
一先ず家まで戻り、ソフィにレールの敷設が完了した事を伝えると、
「マスター。では、東の休憩所までの試走行を行いますね」
再び試運転をする事に。
「あ、私も乗ってみたいです!」
「妾もその……乗せて欲しいです」
「ニナも乗るー!」
リディアにメイリン。それからニナやミオにサクラも乗り込み……いや、前回もだけど、ミオとサクラは何処から現れたんだ!?
その辺りはさておき、早速出発したのだが、距離があるからか、熊耳族の家へ行った時よりも更に速い。
窓から見える景色が流れるように……って、東エリアの人形たちの家を通り過ぎたら景色が変わらないな。
だが、やはり速さは凄くて、
「マスター。到着致しました」
あっという間に着いてしまった。
「この僅かな時間で移動出来るのは凄いな。流石ソフィだ」
「ありがとうございます」
「よし。メイリン、人形たちに数日分の作物の収穫の指示を。あと、リザードマンの村に居る人形たちに、この後行く旨を伝え、族長のヌーッティさんに先触れを」
あと、パメラの所へ行って、元々兎耳族の村だった場所を開拓する旨を……いや、俺自身が行くと、嫌な予感がするというか、今日中に出発出来ない気がするから、サクラに伝言を頼もう。
それから……
「マスター。念の為に、魔力補給をお願いします」
「え? ちょっと早くないか?」
「ここまでの距離を移動するのは初めてでしてので、魔力を注ぐ量が分からず、少々多く注いでしまいましたので。帰りの分は持つと思いますが、万が一熊耳族の家の近くで止まってしまったら……」
「分かった。魔力補給をしよう」
「ありがとうございます」
ソフィに魔力を……アレを求められ、当然のように他の女性陣も混ざろうとしてくる。
これは、兎耳族の所へ行くよりはマシだとしても、時間がかかってしまう。
これでも色々と準備があるんだけどな。
「そ、そうだ。移動しながら補給というのはどうだろうか」
「……マスターがそういうのをご希望でしたら、私は一向に構いませんが」
「なるほど。アレックスは動く列車の中で、外から見られるかもしれないドキドキを楽しめというのじゃな? 良いではないか。早速するのじゃ!」
あれ? もしかして俺、盛大に選択を誤った!?
低速で列車を動かしたソフィがパンツを脱ぐと、
「マスター。どうぞ」
俺に背を向けたまま窓に手を掛け、小さなお尻を突き出してくる。
「アレックス様。先ずはソフィ殿へアレを……こほん。魔力を補給してあげてください。この絶妙に揺れる列車の振動を維持……もとい移動に必要ですからね」
そう言って、サクラが俺をソフィの背後へ連れて行き、アレを大きくさせると……
「よっ……さぁどうぞ。あ、分身スキルは使ってくださいね」
俺のをソフィのにあてがい、背後から思いっきり腰を押してきた。
いやまぁ、意図はわかるが……どうして、全員ソフィと同じポーズで待っているんだよっ!
「アレックスさん。ソフィさんばかりずるいです。私にも早くお願いします!」
「むぅ。我の身長で、立ちバッ……こほん。この体位は難しいのじゃ。我はいつも通りして欲しいのじゃ」
「に、ニナもいつも通りでいいよー! お兄さんと愛しあえるなら、それで満足だもん」
一先ず分身を使わされ、ゆっくりと走る列車の窓から景色を見ながら、それぞれと……いや、移動しながらと言ったのは確かに俺だが、一体俺たちは何をしているのだろうか。
気付けば、列車は東エリアの人形たちの家の近くを走っていて、
「あ、メイリンママとアレックスパパだー!」
ニナの人形たちが無邪気に手を振ってきた。
「メイリン殿。呼ばれていますが?」
「……わ、我が子たちよ。さ、作業を頑張っっ!? ふわぁぁぁっ! ……だ、旦那様。こんな時に出さなくても……」
メイリンが首から下が、外から見えないように身を屈め、人形たちに手を振った所で、突然サクラが激しく動き、出してしまった。
今のは俺が悪いのだろうか? いや、我慢出来なかったのは俺だけどさ。
「なるほど。変な体勢の母上の後ろに、父上が立っているという事は……皆、今母上と父上はお楽しみ中なのだ! 見て見ぬふりをするのだ」
「ちょっ……ま、待って! 違うのだ! 妾は……ひゃぅっ! んぁぁぁぁっ! ……だ、旦那様ぁぁぁっ!」
い、今のはミオが急にキツく締め付けてきて……いや、うん。すまない。
何かを察したサクラの人形のフォローで、余計に他の人形たちから注目される事になり……真っ赤に顔を染めたメイリンが、ダウンしてしまった。
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