第279話 無茶振りされるナズナ

「良かった……旦那様のをいただいて、元に戻った」

「アレックス様ー! 見て下さい! いつものフィーネに戻りましたー! という訳で、戻った記念に、胸でしてあげますねー!」


 俺のを飲んだメイリンとフィーネが元に戻ったと喜び、胸を隠すのをやめ、見せつけるように……というか、押し付けてくる。

 えっと、嬉しいのは分かるが、挟まなくても……いや、嫌いじゃないけどさ。


「私も無事に元通りになりました」

「リディア殿。何も変わって……こほん。何でもない! それより、御主人様! せっかくちっぱいになったのですから、もっと本気で来てくださいませ! 普段の私には出来ないような、平らな胸を撫でたり、ペロペロしたり……もっと獣のように求めてください!」


 モニカは、俺の事を何だと思っているのだろうか。

 しかし、普段モニカが俺の上に乗ると、胸しか見えないのだが、今は顔が見えるので、ちょっと新鮮かもしれない。


「あ……今気付きましたが、ちっぱいだと、動くのが楽ですね。普段は極力上半身を揺らさず、下半身だけ動かすように努めていたのですが、これだと今までにない動きが出来ますね! こ、こんな感じ? ……なるほど。サクラ殿の房中術は、ちっぱいだからこそ出来る動きだったのか!」

「私はちっぱいではない! それなりにあるっ! ……って、モニカ殿! 聞いているのか!?」

「〜〜〜〜っ! ……胸が軽いから、いつもより激しく動ける! 好きな位置を御主人様ので擦れるから、これは直ぐに……んぁぁっ!」


 突然モニカが身体を震わせ、俺の胸の上に倒れてくる。

 いつもは大きな胸がクッションになるが、そうならずに直接顔を埋めてきた。

 なるほど。思い返せば、リディアはよく俺の胸に顔を埋めて……こほん。怒られそうなので、これ以上はやめておこう。


「まったく。メイリン様が元気になられたので参加したら、意味不明な言い掛かりを……母上を見てみるが良い! モニカ殿と同じくらいの大きさではないか」

「ふふっ。モニカちゃんも修行不足よぉ。胸が大きいからこそ、激しく揺らして、お兄さんを喜ばせてあげなきゃ」

「ちょっと待つポン! 小さいのには小さいのでメリットがあるポン! 特に身体が小さいと、ゆるゆるにならないポン! 常にアレックスのがジャストフィットだポン! というか、既にアレックスの形になっちゃっているポン!」


 モニカとサクラの所へ、カスミとマミが参戦して来たので、物凄くカオスになってきた。

 ちなみにカスミやサクラたちの家族は、フィーネがスキルを使用した時、その場に居なかったので影響を受けていないのだとか。


「マミ殿。今のは聞き捨てならないぞ。言っておくが、房中術で真っ先に行う事は、アレのコントロールだ。自分の意識で自在に動かせるので、緩くなったりはしない! というか、アレックス様のを挿れてゆるゆるに……とは、絶対にならないだろう。むしろ、どうしてマミ殿の中に、アレックス様のが収まるのかを教えて欲しいくらいなのだが」

「それは、気合いポン! 頑張れば何とかなるものポン! ……あと、アレを自在に動かすというのは、是非教えて欲しいポン。もう一つの姿で……こほん。えっと、筋肉を鍛えるポン?」

「ふむ。その話は実に興味があるのじゃ。アレックスのであれば心配無用だが、一応聞いておきたいのじゃ」


 サクラが変な話をしたから、マミとミオが興味を持ち……って、二人ともその話を聞く必要があるのか?

 俺もサクラと同意見で、我ながらどうして入るのかが不思議なくらいなんだが。

 ……身体が柔らかいからか?


「では、それについては……そうだな。ちょうど良い機会だから、ナズナから説明してもらおうか」

「ふぇっ!? サクラお姉ちゃん!?」

「アレックス様のアレに慣れる修行だと思えば良い。まだ、アレを挿れるどころか、咥えた事すらないのだから、見ているだけでなく、二人にレクチャーしてあげるのだ。……今ならメイリン様がぐったりされているから、アレックス様本人の所へ行けるぞ。ナズナ、行って来い!」

「ふぇぇぇっ! あ、アレックス様……し、失礼致しますっ!」


 サクラに連れて来られたナズナが、顔を真っ赤に染めながら、マミとミオの前で俺のを触り……


「ふふっ、初々しいポン」

「本題からは遠く離れてしまったが、これはこれで一興なのじゃ」

「わわっ! ビクンビクンしてますっ! あっ! せ、先端からアレがっ!」


 そんなタイミングでカスミが分身に対して本気で攻め……出してしまった。


「勿体無いポン! 早く口を……」

「お主が飲まぬのなら、我が飲むのじゃ! 早くするのじゃ」

「ふぇぇぇっ! サクラお姉ちゃーんっ!」


 とりあえずマミもミオも、無理強いは良くないからな?

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