第442話 ついに参戦する少女

「アレックスよ、来たか」

「アレックス様! お待ちしておりましたーっ! 昨日の分をフィーネにお願い致します」

「お兄さん。私も私もー! この前の、歩きながらのが良いなー!」


 モニカの転移スキルを使ってもらうと、今回もシェイリーの所へ移動したのだが、既にフィーネとテレーゼが待っていた。


「お兄さん。いつもシェイリーさんの所に来て居たんだ。ニナも仲間に入れてよー!」

「アレックスはん。ウチにもよろしゅー! あと、アレの材料提供も」

「アレックスさん。僕も僕もー!」


 更に、ニナとレイも居て、コルネリアも当たり前のように居た。

 それにしても、シェイリーとニナとコルネリアが並んで居ると、何だか……いや、三人とも成人だし、容姿でそういう事を考えるのはダメだな。


「アレックスさん……モニカさんとばかり。ちゃんと私にもお願いします」

「きゃーっ! 凄い……へぇー! アレックスさんのがモニカさんに……あ、アレックスさん。私も参加させていただきますので、よろしくお願いしますね。私とノーラちゃんは初めてなので、優しくお願いします」

「ステラにイネスまで……って、えっ!? ノーラっ!?」


 イネスの言葉で周囲を見渡すと……えぇぇぇっ!? の、ノーラが居るんだがっ!


「あはは。えっと、いつもノーラちゃんだけ仲間外れなのは嫌だから、ニナが連れて来ちゃった」

「お兄ちゃん。ニナちゃんたちに、お兄ちゃんと子供を作るからおいでーって言われたんだけど、モニカさんとしているのが、子供を作る事なのー? よく、お風呂に入っている時に、お兄ちゃんたちがしてたよねー?」


 あー、今まで俺たちがしていた事はバレていたのか。

 ……いやまぁバレない訳がないのだが、ただノーラはそれが何か分かって居なかったんだよな。


「アレックスよ。もう焦らすのやめて欲しいのだが。モニカばかりズルいぞ。早く分身を……」

「……えーっと、とりあえずノーラは俺のところへ来てくれ。ちゃんと説明するから。その上で、皆と同じ事をするのか決めてくれ。≪分身≫」

「わかったー! ……あ、お兄ちゃんが沢山増えた! 裸のお兄ちゃんも居るねー。……皆、お兄ちゃんのこれを握ったり舐めたりしているけど、どうしてー?」


 ノーラに正しく教える為、周囲の分身たちが女性陣たちとしている事で、同時に俺からアレが出るところまでを見せ、ちゃんと説明する。


「わー……すっごく勢い良く、しかもいっぱい出るんだねー。これがボクの中に?」

「まぁ、そうなるな。ボルシチのお腹の中にも俺との子供が居るし、皆がしている事をすると、ノーラのお腹の中にも、俺との子供が出来るかもしれない」

「ボク、前にも言ったけど、お兄ちゃんの子供が欲しいもん! だから、お願いっ! ニナちゃんみたいに、ボクにもして欲しいの」

「ノーラ。本当に良いんだな?」

「うんっ! 早く、早くっ!」


 今までノーラを守ろうとしてきたが、ついに……あー、ノーラが幸せそうに微笑んでいるから、良しとするか。


「アレックスさん。では、次は私ですね。ノーラさんに説明されているのを、隣で全部見ていました。是非、お願いいたします」

「お兄ちゃん。ボク、ちょっと休憩するから、イネスさんも幸せにしてあげてー! ボク、こんなに身体がフワフワしてるの初めてだよー」

「わ、私もフワフワしたいですっ! あ、後でアレックスさんの腰をマッサージしますので、全力でお願い致しますっ!」


 イネスはノーラへの説明を聞いていた事と、そもそもそういう知識があったようで、自ら俺に覆いかぶって来て……あ、キスで身体が光った。

 そういえば、イネスからスキルをもらって居なかったのか。

 それから暫くして、ノーラとニナは無理せず二人で楽しそうに遊んで……って、俺の分身のアレで遊ぶのは止めて欲しいのだが、それはさて置き、一緒に仲良く座っている。

 レイとステラにモニカは気絶していて、他のメンバーはまだ続けているな。

 既に複製スキルは解除したが……とりあえずイネスは、そろそろ俺の腰を助けてくれないだろうか。

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