挿話88 冒険者ギルド職員ティナの業務日誌2
X月3日 晴れ
普段はリディアさんというエルフの方が食事を作ってくださるのですが、今日は他の方が食事を作ってくれました。
いろんな香草を使って居たり、野菜をふんだんに使って居たり、食べた事のない料理が沢山出てきて、凄く美味しかったです。
ただ、モニカさんが自分の身体に魚の切り身を乗せてた料理だけは、どうかと思いましたが。
(でも胸が凄く大きくて、羨ましかったです)
あと、アレックスさんは、「親しくなった方のスキルをランダムで一つ使える」スキルというのを持っているそうです。
その為、パラディンなのにエルフの方が使う精霊魔法というのを使えるのだとか。
(どれくらい親しくなれば使えるのかは、具体的には分かりませんでしたが)
それと、ソフィさんというマジック・エンジニアの方が、魔導列車という乗り物を作られました。
私も乗せていただいたのですが、凄い速さで、あっという間に遠くまで移動出来ちゃいます。
ただ、魔族領の東の方に用事があるらしくて、アレックスさんがそれに乗って遠くへ行ってしまい、ちょっと寂しいです。
せっかく親しくなれたと思ったのですが、魔物が出る場所だからと、戦えない私はお留守番になってしまいました。
(本音を言うと、私も連れて行って欲しかったのですが、足手纏いになる事が確実ですので、我慢します。尚、この為、明日からの日誌は魔族領の報告を致しますが、アレックスさんの事は書けないかもしれません)
尚、アレックスさんは夜になっても戻って来ず、リディアさんも同行されているので、エリーさんが夕食を作ってくれました。
あと、ソフィさんもアレックスさんに同行しているのですが、何やら遠く離れていても、魔導列車を操作出来るそうで、お留守番組が東の休憩所という少し小さめの家に移動しています。
そこでお風呂へ入った後、私はエリーさんやメイリンさんに、ユーディットさんやステラさんから寝室でお話を聞かせてもらい、リディアさんたちがアレックスさんの奴隷解放というスキルで召喚されたという話を聞きました。
(カスミさんという方が戻って来てから、お風呂が凄く騒がしいのですが、エリーさんとメイリンさんから、混ざってはダメだと止められてしまいました。何の事かは分かりませんが、私は寝室に居た方が良いとの事です)
以上となります。
トレーナー:タバサより
料理の話は業務に関係なさそうなので、今後は書かなくても良いですが……香草とは何でしょうか。
ギルドから、そのような物は送っていないのですが。
あと、他人のスキルを使えるようになるスキルというのも、聞いた事がありません。
詳しく……既にかなり親しくなっているようなので、アレックスさんに聞いてみてください。
ただ、いくら親しくなったからと言って……というか、アレックスさんには気を付けろって、あれほど口を酸っぱくして言いましたよね!?
とりあえず、既にそういう関係になってしまったのは仕方が無いので、これ以上言うつもりはありませんが、通話魔法を使用中にアレをするとか有り得ません!
アレックスさんもアレックスさんですが、ティナも反省しなさい!
いくらアレックスさんから強引に言われたとしても、断る勇気を! 流されない強い心を! 変態に一歩近付いている事を自覚してください! あと、せめて避妊はしっかりする事!
プリーストのステラさんに、お世話になるかもしれないと先に謝っておきましょう。
あと、魔導列車とは何でしょうか。
馬車の事ですか? 魔法で動く馬車? そのような物があれば、かなり凄い事になりますが……また詳細を報告してください。
ただ、第四魔族領の東は海のはずですが……。
あと、奴隷解放スキルについては、アレックスさんから同じ説明を一応は聞いています。
しかしながら、にわかには信じる事が出来ません。
その場所に、エミーシ国から来たと言う方は居ますか?
可能であれば、その方から話を聞いて、報告してください。
よろしくお願いいたします。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます