挿話89 エッチな事が恥ずかしいシノビのナズナ

「ふわぁ……んー、あれ? 久しぶりに、朝早くに起きれた。最近は、何故か目覚めるのが昼前だったりして、たるんで居ると思っていたんだけど……まぁいっか」


 朝日が出る前の、まだ暗い朝に目が覚め、簡易ベッドから起き上がる。

 シノビの里では毎朝これくらいの時間に起きていたのに、アレックス様の所へ来てからは、ナズナだけでなくサクラお姉ちゃんやツバキお姉ちゃんに、あのお母さんまでもが熟睡しているんだよね。

 お母さんは、普段はおっとりしているけど、ほんの小さな物音でも瞬時に起きていたのに……あ! それだけアレックス様に愛してもらっていて、安心しているって事なのかな?

 ……もしかしたら、夜が激し過ぎて疲れて起きれない……っていう可能性もあるけど。


「……って、寝室にリディアさんとユーリちゃんしか居ないのは、どういう事なんだろ? ……い、一応様子を見に行ってみようかな」


 おそらく向こうの家で、全員眠っているのだろうと思い、せめてシーツくらいはと、寝室にあった余っているシーツを持って行ってみると、


「~~~~っ! お兄さんの……凄いわぁ」

「んんっ! 奥……奥まで来てるんよっ! 今度こそ、アレックスとの子供が出来て欲しいんよっ!」


 お母さんとヴァレーリエさんが、まだしてるっ!

 嘘でしょ!? まさか夜通ししていたのっ!?

 まぁお母さんが実は凄い人だっていうのは分かっているし、ヴァレーリエさんも竜人族だっていうから、体力が桁違いだもんね。

 流石に他の人たちは、みんな床の上に倒れる様にして眠って……ま、待って。

 お母さんとヴァレーリエさんが、アレックス様とその分身と、一対一でしている横で、二人の分身の相手をしている小柄な女の子が……そ、ソフィちゃん!?

 あ、あんなに小さな子が、あんなに大きなアレックス様のを上と下で同時に……しかも、凄く美味しそうに飲んでる!

 美味しいのかな? シノビの里で受けた房中術の修行では、知識としてアレの事は知っているけど、実際に経験した事がないから、味は分からない。

 ちょっとだけ舐めてみようかな? でも、アレックス様の分身のうち、二人が別の場所へ行って居るらしいから……


「ふふっ、ナズナちゃん。おはよ」


 って、考え事をしている内に、いつの間にかお母さんがすぐ傍に立っていた。


「お、お母さん!? おはよ……って、アレックス様のが物凄く垂れてるよ?」

「分かっているわ。……あのね、ナズナちゃんに大事な事を伝えるわよ」

「う、うん! どうしたの!?」

「……流石のお母さんも、もう限界なの。ナズナちゃん……お兄さんの相手をお願いね。お母さんがしてもらっていたのは、分身じゃなくてお兄さん本人だから。任せたわよ……すぴー」


 ね、寝たっ!? お母さんが、文字通り倒れるようにして眠りに就いたけど……ナズナにアレックス様の相手が務まるの!?

 見れば、眠っているはずのアレックス様のが、天に向かって真っすぐ直立している。

 房中術の指南書に載っている男性のアレより、長さや太さが数倍違う。

 ちょっと触ってみようかなと思って、恐る恐る手を伸ばした所で、


「あっ、あっ、あっ! もう、ウチ……また……っ! ~~~~~~っ!」


 ヴァレーリエさんが叫んだかと思うと、アレックス様のアレから何かが勢いよく飛び出し、一部が上から覗いていた私の口の中へ。


「な、何っ!? ……あっ! の、飲んじゃった!」


 い、今のって、アレの先端から飛び出したし、やっぱり男の人の……アレックス様のアレだよね!?

 ビックリしたけど、飲めない事は無いというか、クセになる味かも。

 も、もう少しだけ……え、えっと。さっきのを出すには、この太いのを手で上下に……


「んっ! か、髪の毛に付いちゃったぁー!」


 やっぱりアレの上で口を開けて待っているだけじゃダメみたい。

 思い切ってアレの先端だけ咥え、手を動かしていると……大砲みたいに喉の奥へアレが飛んで来る。


「――っ!? ……んっ、ふぅ。……何だろう。アレックス様のアレを飲んでから、身体が熱い気がする」

「それはそうなのじゃ。アレックスは、子種を飲ませるだけで相手を成長させるというスキルをもっておるのじゃ。お主も、アレックスのを飲み続けて居れば、姉たちに追いつけるかもしれないのじゃ」

「み、ミオさんっ!? あ、アレックス様のを黙って飲んでいたのは、どうか御内密に……」

「何故隠す必要があるのじゃ? まぁ黙っていて欲しいというのであれば、我は言わぬが……早く女の悦びを知った方が良いと思うのじゃ。人生を損するのじゃ」


 そう言って、ミオさんが眠っているアレックス様の上に……うーん。ソフィさんといい、ミオさんといい、こんなに小さな身体なのに、どうして大きなコレが入るんだろう?

 とりあえず、アレックス様のはクセになる味という事がわかった。

 こ、これから機会があれば、飲ませてもらおうかなっ。

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