第84話 出会って四分で……

 一先ずゴレイムを連れ、シェイリーの所へ戻ると、


「ほう……なるほど。こんな風に……なるほど。そんな攻め方が……」


 三体の俺の人形が、一体のエリーの人形を攻めていた。

 エリーの人形も全部で三体居るのだが、攻められている一体を除いた二体とシェイリーは、その様子を見ているだけで助けようとしていない。


「お、おい。シェイリー、何をしているんだっ!? お前たちも止め……」

「アレックスよ、待つのだ。見よ、この人形の悦びに満ちた顔を。前と後ろからの二本刺しの上に、口にまで突っ込まれ、物凄く嬉しそうではないか」


 エリーの人形を助けようとしてシェイリーに止められたのだが、何を分けの分からない事を……って、あれ? た、確かに表情は喜んでいるように見えるな。


「ちょ、ちょっと待って! それじゃあ、私の人形が変態みたいじゃないっ!」

「言っておくが、我がさせた訳ではないぞ? この六体の人形たちが自ら始めた事で、我は後学の為に見学していただけだ」

「ご主人様のを三本も同時に……羨ましい。そ、そうだっ! ご主人様っ! 先程私は、子種をいただいていませんっ! 私にも是非っ!」


 そう言って、モニカが服を脱ぎだし……いや、何をしているんだよっ!


「待った。そろそろ戻らないと、リディア達が……おい、モニカっ!」

「先程、私は何もしていませんっ! ご主人様、お願いしますっ!」

「いや、だから時間が……って、どうしてエリーやメイリンまで混ざろうとしているんだよっ!」


 人形たちのを見ていたからか、シェイリーが既に準備万端となっていて、モニカと二人がかりで迫ってくる。

 これは下手に抵抗するより、二人を満足させた方が早いか?

 既に全裸となっていたモニカが俺を押し倒して上に乗って来たので、むしろ受け入れ、思いっきり突き上げると……エリーやメイリンがモジモジし始めた。

 しまった! もしかして、逆効果だったか!?

 シェイリーは元より全裸だし、フィーネもいつの間にか脱いでいる。

 ニナも混ざりたそうにチラチラこっちを見ているし、その隣の女性は太ももを擦り合わせ……


「って、誰だ!? いつからそこに居たんだっ!?」


 気付いたら、メイリンとニナの間に、見知らぬ女性が居た。

 長い髪をポニーテールにした、スレンダーな女性なのだが、俺より年上に見えるし、メイリンの人形という訳ではないだろう。

 まさか社の外で待っているゴレイムが変身……な訳はないよな?


「拙者はサクラと申します。どなたかは存じませぬが、メイリン様を助けていただき、ありがとうございました。しかも、メイリン様の目の前でこの行為……つまり、子種まで提供いただけるという事ですね? あぁっ、しかしいくら子種を提供いただけるといっても、流石にメイリン様には目の毒です。子種は拙者が受け取りますので、メイリン様は一度ここから離れましょう」


 えっと、この状況で挨拶するのか?

 サクラさんはメイリンの知り合いらしく、子種を欲しがっているみたいだが……って、こんな状況なんだから、モニカは動きを止めようぜ。


「サクラ殿!? ま、待つのだ。何故ここに居るのだ? それに、どうして妾が子種を要する事を知っておるのだ」

「拙者の一族は、先祖代々黒髪の王家に仕えております。例の塔でも、メイリン様を救出する機会を伺っておりました」


 話を詳しく聞くと、サクラさんはメイリンを影ながら支えていた従者らしいのだが、そのメイリンには、よく話し掛けてくる他国の兵士……という認識しかなかったそうだ。

 だが、そんな説明を他所に、モニカは未だに俺の上から降りる気は無さそうだし、俺もこんな状況で……って、転送装置を使って来たらしいが、タイミングが酷過ぎて、最悪の初対面なんだが。


「メイリン様。察するに、こちらの男性から子種をいただこうとしているが、中々出さないといったところでしょうか? ここは拙者も子種を出すのに協力致しますので、メイリン様はこちらへ」

「サクラ殿? 一体何を言っておるのだ? こちらのアレックス様は、妾の……」

「メイリン様の人形の素となる方ですおね? お任せ下さい。実践は初めてですが、拙者の房中術で、沢山子種を吐き出させてみせましょう」


 そう言うと、一瞬サクラさんの姿が消え、気付いた時にはメイリンの姿が見えなくなっていた。


「サクラさん!? メイリンは?」

「……失礼ながら、メイリン様とお呼びいただけますでしょうか。尚、メイリン様はそちらでお休みいただいているだけですので、大丈夫です」

「ちょっと! いきなり現れて、一体何なのよっ! メイリンさんの知り合いだか何だか知らないけど、アレックスに敵対するなら、私が相手よ!」


 不機嫌そうなエリーがサクラさんの腕を掴むと、


「ふっ……先程から様子を見ていれば、無駄に胸の大きい女は自らが愉しむだけで、一向に子種を吐かせていないではないか。拙者の房中術にて、一瞬で出させてみせよう」

「何を言っているの!? そもそもアレックスは……」

「≪入替≫」


 サクラさんが何かしらのスキルを使ったらしく、モニカとサクラさんの位置が入れ替わっており、エリーの手がサクラさんではなく、モニカの腕を掴んでいる。

 一方でモニカの中に入っていた俺のが……サクラさんの中に入っている!?


「……くっ! な、何だ、この大きさはっ!? こんなの聞いてないっ!」

「ご主人様ぁ……あ、あれ? いつの間にか抜けてる!? というか、どうして私は床に座っているのだ!? そして、この貧乳女は誰だっ!?」

「だ、誰が貧乳……な、何なのっ!? どうしてこんな奥まで!? こんなの、秘伝の書に書いてなかったのにっ!」


 サクラさんが痛みと驚きの入り混じった表情を浮かべているのだが……おそらくサクラさんは初めてなのだろう。

 血が流れている上に、物凄くキツい。

 だが、どうなっているのか、これまで経験した事のないような、うねうねとした動きで、俺のを包み込み……というか、さっきまでモニカとしていたし、これはもう無理だ。


「サクラさん! 急いで降りるんだっ! もう俺は……あぁぁっ!」

「や、やりましたよ、メイリン様。せ、拙者の房中術で、あっという間に吐き出させてみせまし……た」

「そ、その子種は私が貰うはずだったのにっ!」


 口を尖らせるモニカを他所に、サクラさんが俺の上に倒れて来る。


「せ、拙者はサクラ。メイリン様の為に、貴殿の子種を出し尽くす……って、えっ!? ま、待って。小さくならないだと!? もう回復しているという事なのかっ!? ど、どうなって……」

「何でも良いから、交代しなさいよっ! 次は私なんだからっ!」

「ま、待て! 私は未だ出して貰ってないのだっ!」


 初対面なのに、いきなりとんでもない事になったと思っていたら、


「これ程に回復が早いのであれば、メイリン様の為に次は奥義を……」

「はいはい、交代交代。あ、さっきの入れ替わりスキルを使ったら怒るから」

「私は未だ出してもらってなーいっ!」


 サクラさんは、まだまだやる気だった。

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