第209話 うさみみたちとのお風呂タイム
北エリアの兎耳族で前半組が風呂を終え、いろいろと察したユーディットがノーラたちを連れて家に戻ってくれた。
だが、兎耳族の子供たちは、幼い子も居るのでどうするのかと思っていたら、
「≪月影≫」
家族全員が月魔法士だというプリシラが知らないスキルを使用する。
すると、プリシラの影が立体になり……五つの兎耳族の家族の残る一家族、ポーラという青髪の少女と同じ姿となった。
「今の月魔法は、術者が知っている者とそっくりの影分身を作り出し、操る魔法です」
「凄いな。そんな事が出来るのか」
「えぇ、月が出ている夜だけですけど。そして、ポーラはベビーシッターのジョブを授かっているので、子供たち全員を寝かしつけてくれるんです」
そう言って、ポーラの分身が子供たちと共に、兎耳族の仮の家へと向かって行った。
子供たちの姿が見えなくなったところで、再びプリシラが口を開く。
「……先程の月魔法は、一人を作り出すのが精一杯なのですが、私の三人の妹も月魔法士ですので、同じ魔法が使えます」
「ふむ、凄いな」
「えぇ。ですから、こういう事が出来るんです」
プリシラの合図で、三人の妹が揃って同じ月魔法を使い、その影が立体的に……って、これは俺か?
俺が今使っている分身とは別で、新たに三人の俺が現れた。
そして、
「≪分身≫」
三人の俺が分身スキルを使って更に増え、俺の分身を含めて、合計十五体の俺が現れる。
いやもう、正直訳が分からないんだが。
「ふふっ。これだけ沢山居れば、皆さん満足出来ますよね?」
「素晴らしいっ! 最近、ご主人様が私に構ってくれる時間が短すぎると思っていたが、これならたっぷりじっくりと、色んな事がしてもらえるっ!」
「あ、妹たちが作り出したアレックス様は、行動をこちらで操れるので、お好きなプレイを言っていただければ、そのように致しますよ?」
「な、なんとっ! で、では、是非イチャラブからの、聖水ごっくんと、ぶっかけをお願いします!」
いや、さっきからプリシラとモニカは何を話しているんだよっ!
というか、プリシラは俺の分身に何をさせる気なんだっ!
「いやー、本当に良かった。プリシラ姉妹は、上の二人しか男を経験した事がないから、これまで二人しかリアルな男を作り出せなかったけど、下の二人がアレックスと交尾したおかげで、全員男を作れるようになったな」
「しかも、プリシラも交尾してから時間が経ち過ぎて、男のクオリティがどんどん低くなっていったからね」
「えぇ……でも、その低いクオリティでも一応男が居たから、ピエラが息子君に手を出さずに済んだと思うんだけど」
パメラとピエラとプリシラが中々怖い話をしているが、男が居ない兎耳族の集落で、どうやって過ごしてきたのかは分かった気がする。
「一つ確認しておきたいんだが、俺と、その月魔法で作り出した俺の感覚は同じなのか?」
「流石にそれは違います。ですので、今朝アレックス様と分身が同時に出していたみたいに、月影で作り出したアレックス様が同時に出す事はないです」
良かった。おそらく、明日以降はこの月魔法で作り出された俺が、兎耳族全員の相手をする事になるのだろうが、それで感覚が共有されていたら大変な事になるからな。
「あと、月影で作り出したアレックス様のでは妊娠致しません。ですので、妊娠したく無い方、普段出来ないプレイをしてみたい方、既に妊娠している方はこちらへどうぞ」
「あ、あの……アレックスさん本人の影分身では、どうでしょうか?」
「影分身は、感覚も共有されているので、妊娠可能ですよ。私たちで実証済みです。あと、私たち兎耳族は全員月影で作り出したアレックス様で大丈夫ですので、オリジナル……というか、アレックス様ご本人は是非どうぞ」
「え? 宜しいんですか?」
「はい。私たち兎耳族は、物凄く妊娠し易い種族なんです。ですので、おそらく今朝ので全員妊娠しているでしょうから」
リディアが凄く質問してるけど……ふ、深く考えないようにしよう。
その後、皆で風呂へ入る事になったのだが、エリーとモニカが月影で作り出された俺の元へ。
モニカはともかく、エリーもそっちなのか……と思った直後、凄まじい感覚の洪水に襲われる。
今まで一体の分身とだけだったのが、三体の分身と感覚を共有する事になり、リディアとサクラとミオとボルシチの四人と同時にしている感覚は……非常にマズいというか、大変な事になってしまった。
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