第773話 セオリツヒメとの戦い
「何故だ……何故セオリツヒメは現れないんだ!?」
やはり全ての分身を出していないからなのだろうか。
つまり量の問題という話になるのだが、そろそろ人魚族の女性陣が満足……というか、気を失う者が増えてきた。
気絶しているのに無理矢理という訳にはあかないし、やるなら……今しかない!
「分身解除……そして、改めて≪分身≫」
イネスにマッサージを受けている分身も解除して、全ての分身を投入する。
既に戦線離脱している人魚族もいるので、ラヴィニアが一人で三体の分身を相手にしていたりするが……すまない。耐えてくれ。
「んぅっ! す、凄いれすぅ。あなた、もっと……」
あ、ラヴィニアは嬉しそうにしているから、まぁあいいか。
「ご主人様! 私も、私にも……お? おほぉっ!」
モニカが川の中へ入ろうとして……五体の分身がモニカに。
流石に五体は多過ぎじゃないか? と思ったが、分身としても水中よりも陸地の方が良い……という事なのだろうか。
この辺りは俺も分身の自動行動スキルがよく分かっていない所があるので何とも言えないが。
「さて、分身だけに頑張ってもらう訳にはいかないな。俺もセオリツヒメの為に頑張るか」
そう呟いた直後、目の前に人魚族の女性が居たので、相手をしてもらう事に。
「――っ!? ~~~~っ!?」
ちょっと小柄な人魚族の女性だが、新たに棲家から出て来たのだろうか。
とはいえ、レヴィアやミオよりは大きく感じるし、大丈夫だろう。
それより俺もやる事をやらねば。
何度か出すと、小柄な女性が何度か身体をビクンと跳ねさせ……突然様子が変わった。
これまでは受け身だったのに、自ら攻め始め、モニカのように脚で俺をガッチリホールドしてくる。
……ん? 脚で俺を挟む!? 人魚族は尾ビレだから、そんな事は出来ない。
だから、モニカだと思うのだが、いつの間に川へ……って、そのモニカは分身に囲まれて、陸地に居る!?
じゃあ、これは誰なんだ!?
「ま、待ってくれ」
「待ちません。貴方は、神である私にこのような事を教えたのです。この悦びを知ってしまった以上、私が満足するまで続けてもらいます」
……って、この小柄な女性は人魚族ではなく、セオリツヒメだったのかっ!
そこから暫くセオリツヒメとの水中戦になるのだが、中々満足してくれない。
「ふふっ。まだダメですよ? 頑張ってくださいね?」
「では、俺も本気を出そう……分身解除。……ここからが俺の全力だっ!」
分身を解除し、全力でセオリツヒメとぶつかる。
セオリツヒメはされるがままなのだが、中々満足には至らない。
「ご主人様! 助太刀致します!」
「あらあら、これは私も混ぜていただきますわ」
「アレックス様の為なら、私たちも参戦致しますっ!」
この状況を見たモニカとラヴィニアに、動ける人魚族たちが集まってきた。
「ふふふ。神様といえども、同じ女体。ツボは分かっている……ここは、どうかな?」
「――っ!?」
モニカがセオリツヒメの背後で何をしたよかは分からないが、セオリツヒメが身体を逸らし、キツく締め付けてくる。
「ここはいかがでしょう?」
「こっちも良いですよねー?」
「はぅんっ!」
ラヴィニアと人魚族たちが水中で何かをしているらしく、何度も身体を跳ねさせた所で、
「ご主人様! 今です! あの鬼畜な攻めを!」
「あなたの高速なアレよ!」
「アレックス様! 奥をグリグリしましょう!」
色々言われたので、それらを全部やってみた。
「~~~~っ! んぎぃぃぃっ! や、やり過ぎよぉぉぉっ!」
セオリツヒメが半泣きになりながら叫んでしまったので、一旦終わろうとしたのだが、
「……これ無しでは、もう無理! 責任を取りなさいっ!」
セオリツヒメからキスをされ……身体が淡く光り輝いた。
「ご主人様、流石です」
「これだけ凄い力を持つ相手を、物怖じせずに抱くなんて……やっぱり貴方は凄いわね」
「ご主人様、凄いです!」
モニカたちから褒め称えられたが、本当にこれで良かったのだろうか……。
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