挿話151 夜に本領発揮するダークエルフのフョークラ
「おほぉぉぉぉっ! しゅきっ! アレックスしゃま大好きれすぅぅぅ〜〜〜〜っ!」
ふわぁぁぁ……ドワーフの国に入れてもらえなかった時は、死ぬかと思ったけど、こうしてアレックス様の分身さんに挿れてもらえて良かった。
念願だった木の上プレイも問題無さそうだし、これなら、ダークエルフの里に戻っても、皆にアレックス様の素晴らしさをわかってもらえそう……っ!
頭が真っ白になるぅぅぅっ!
「……何か変な音が聞こえないか?」
「……これは、盛りのついた猫だろ。それより商品を落とすなよ」
「それは分かっているが……猫にしては変な声と音じゃないか? 何かがぶつかり続けているような音もするんだが」
ん……木の下に誰かが居る?
二人の人間族が……ドワーフ族の女の子を運んでる?
見たところ、女の子は眠っているみたいだけど……あらあら、これは見過ごせないわね。
「≪眠りの霧≫」
ふふっ、夜目の効く私に見つかったのが運の尽きねー。
女の子は蔓を操って引き上げて、あの二人も縛って……んほぉっ!
「ま、待って! 嬉しいけど、今は精霊魔法を使っているから、繊細なコントロールが……んはぁぁぁっ!」
な、何とか女の子を木の上に引き上げたけど、人間族の男性たちは……仕方ないか。
変な縛り方になっちゃったけど、動けなくしたから問題無し!
それよりこの女の子をどうするか……ねっ!
私は毒の類は得意だけど、その反面薬の類はそこまで詳しくない。
とりあえず目が覚めるまで、木から落ちないように蔓で固定して……あはぁぁぁっ!
「……んっ!」
あ……また精霊魔法で蔓を操作している間に凄いのが来て、女の子を変な体勢で固定してしまった。
うつ伏せで腰だけ持ち上げる格好になったけど、落ちる事はないだろうし、まあ大丈夫でしょ。
「……あれ? ったく、アイツら何処へ行ったんだ? 大事な商品には手を出すなって言ってんのに……あの変態たちめ。見つけたら半殺しだな」
あんな所に小屋が……しかも、さっきの男たちの仲間っぽい女が出てきた。
これは……アレックス様に報告すべき?
いやでも、ニナさんのご両親に挨拶だっけ。
私がニナさんの立場だったら、そんな大事な……村の女性全員に、アレックス様の素晴らしさを理解してもらうという大事な時に邪魔をされたくない。
さっきの女が小屋の中に戻ってしまったけど、普通の人間族なら私が負ける事など有り得ないから……よし。アイツを捕まえて、アレックス様に褒めてもらおう!
「分身さん。凄く残念だけど、少しだけ待っててね」
この距離では小屋の中に何人居るか分からないし、流石にアレックス様のを挿れながら……というのは危険なので、名残惜しいけど、一旦分身さんから離れる。
蔓を操り、隣の木へ移ると、同じようにしてそのまた隣の木へ。
スイスイと木の上を渡っていき、ハッキリ小屋の中の魔力が感知出来る場所までやってきた。
「……うん。普通の人間ねー。魔力は全く大した事ないけど、中に三人か。周囲に見張りとかはいなさそうだけど……念には念を入れておこうかな」
という訳で、精霊魔法で土の壁を作り、小屋を覆っておいた。
これで中からは出られないはず。
とはいえ、生捕りにしたいので、窒息しないように少しだけ隙間を作る。
「ふぅ……頑張った! けど、前はここまでやったら魔力枯渇を起こしていそうなのに、全然平気なのは、やっぱりアレックス様のアレをいただいて居るからかな。凄く濃い魔力だもんねー」
再び蔓を使って、アレックス様の分身さんが居る木へ戻ろうとして、最初に捕えた二人を見つけた。
男同士で逆さまに……互いの顔と股間が触れ合うように縛ってしまったけど、まぁ明日の朝までこのままで放置しておこう。
「そうだ! 私も分身さんと、こんな感じに抱き合おーっと! せっかく一晩占有出来るんだから、いろんな事を試したいよねー!」
アレックス様の分身さんの元へルンルン気分で戻ってくると、
「……っ! 〜〜〜〜っ!」
先程助けた女の子が、眠ったまま分身さんのを……わ、私の分身さんなのにぃぃぃっ!
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