第131話 我慢の限界を超えた騰蛇
「アレックス、凄いのだ! もっと、もっと突いて……んぁぁぁっ!」
「おい、青龍! お前、わざとだろっ! わざと見せつけてるだろっ! 俺様も……」
「アレックス様ぁぁぁっ! 気持ち良過ぎて、フィーネおかしくなっちゃいますーっ!」
騰蛇が何か言っていた気がするが、シェイリーとフィーネの大きな声で掻き消える。
しかし、薬の効果が向上するスキルのせいか、それともチャージスキルで皆が早くダウンしたからか……フィーネが気を失ったというのに、まだ俺のが治らないっ!
一先ず分身を解き、シェイリーに全力でぶつかっていると、
「あ、アレックス……お願いが」
「ん? どうしたんだ?」
「尻に……後ろに挿れたまま、我を抱っこしてくれぬか」
「こうか?」
シェイリーの意図は分からないが、繋がったまま、背後から小さな身体を持ち上げる。
「そのまま騰蛇の近くへ行って欲しいのだ」
「この格好で? いいのか?」
全裸で抱っこされているので、前から見れば、シェイリーの全てが見えているのだが……よく考えたら、最初から見られているし、今更かと思い、そのまま騰蛇の目の前へ。
「ふふ……騰蛇よ。見ていたぞ。お主、密かに自分でしていたな」
「くっ……し、仕方ないだろっ! こんな凄い光景を見せられて、我慢出来る訳ないっ!」
「騰蛇よ。アレックスのは凄い上に、分身スキルで二人になれる。しかも、まだ満足していないようだ」
「…………それは、つまり……」
「交換条件だ。お主がアレックスと接吻を交わすのであれば、我から頼んでやっても良いぞ」
「するっ! 接吻くらいいくらでもするから、頼むっ! 俺はもう……我慢出来そうにないんだっ!」
えーっと、シェイリーは何を言っているんだ?
騰蛇とキスしてスキルを得るというのは分かるが、俺に男の子の相手をしろと?
それとも、シェイリーが相手をするから許可をくれって事か?
「という訳で、アレックス。騰蛇にも、挿れてやってくれぬだろうか。ただ見ての通り、騰蛇は我と同じくらいの体躯。アレックスのが大き過ぎて前は無理だろうから、後ろに」
「……ん!? 前……って、あれ? 騰蛇は、女の子……?」
「ぷっ……騰蛇よ。お主がそのような喋り方と格好だから、男だと思われていたようだぞ」
シェイリーの言葉で改めてよく見てみると、首元までしかない短い赤毛に、まったく膨らんでいない胸。だが、ノースリーブのシャツとホットパンツから伸びる手足は細く、柔らかそうだ。
「お、俺様は女に決まっているだろっ! 見て判れっ! あと、声だって女だしっ!」
「いや、そう言われても、その喋り方だと無理だろ」
せめてシェイリーみたいに女の子とわかる格好で居るとか、話し方を変えるとか……何かヒントをくれないと無理だって。
「それより早くっ! もう俺様は無理なんだっ!」
そう言って、騰蛇が一気にホットパンツを脱ぎ……あ、確かに女の子だ。
一先ず閉鎖スキルを解除し、分身スキルを使うと、凄い勢いでキスされてしまった。
「なんか、お前の身体が光ったし、もうこれで良いんだろ? それより早くっ! ……おぉぉぉっ! 凄いっ! 本当に凄いぃぃぃっ! 青龍、ズルいぞっ! こんなに凄い事をしてもらっていたのかっ!」
シェイリーと騰蛇が向かい合わせの状態で、ひたすら突く。
どちらも身体が小さく、特に騰蛇がめちゃくちゃ締め付けてくるので、そろそろ出そうになったところで、
「あぁっ! こんなタイミングでミオのスキルの持続時間が……アレックスが出してくれそうなタイミングだったのにっ!」
「いや、どうして分かるんだよ。まぁその通りなんだが」
「ふふっ、これまでアレックスと何度もしているから、それくらい分か……」
シェイリーの姿が急に消える。
その為、背後から分身に突かれている騰蛇の正面に俺が一人で立つ事になり……あ、出るっ!
「――――っ!? 凄い……だが、中は良いけど、顔にかけるなっ! せめて、口にしろよっ!」
「す、すまん。突然シェイリーが消えてしまったから」
「うぅ。顔も髪の毛もベタベタだし、というかお前、量が多過ぎ……って、待ってくれ。これだけ盛大に出したのに、どうして小さくならないんだ? これも……俺の中に挿っているのも」
「いや、実は絶倫スキルや超回復スキルとかってスキルを持っていて……もう少し相手をしてくれると助かる」
「…………し、仕方ないな。す、少しだけだぞ? ほら、口と後ろ両方から……」
皆がダウンしてしまった中、俺ので凄い事になっている騰蛇に、ミオのスキルが時間切れになるまで相手をしてもらってしまった。
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