第644話 バレていたアレックス
「……と、という訳で、ノーラが立派な家を建ててくれまして」
ノーラの両親の所へ戻ると、リビングに沢山の料理が用意されていたので、皆で食事をしながらノーラの事を話す。
「ほほう。木の上ではなく、地面に大人数で住める家を。それは是非一度見てみたいものですな」
「そうですね。あ……アレックスさん。先程から時折身体が震えていますが、少し寒いのでしょうか?」
「じゃあ、お茶を淹れてきますね」
ノーラの父と話していると、母、姉が俺の事を心配してくれたのだが……違うんだっ!
その、フェリーチェやシアーシャ、レヴィアやラヴィニアが分身に対して激しくし過ぎなんだっ!
その中でも、特にモニカが激し過ぎるっ!
いや、確かに久しぶりなのは分かるが、一人で分身五体を相手にして、悦んでいるのはどうなんだっ!?
それから、ノーラの父が嬉しそうに酒を飲み……酔い潰れてしまったので、お開きになった。
「では、アレックスさん。こちらにお部屋をご用意しておりますので、ご案内しますね」
ノーラの姉ノーマに案内されて部屋を移動する事に。
木の上の村という事で、ノーラの家から少し離れた小さめの家へ。
村の共同の客人用の家で、モニカとフェリーチェが使っている家とも別の場所らしい。
「という訳で、アレックスさん。ノーラに注いだ子種を私にもいただけませんか?」
「ん? どういう事だ?」
「そのままの意味です。アレックスさんは、ずっと小さな女の子に飲ませてますよね? ずっと出し続けるなんて、一体どれ程凄いのか気になるじゃないですか」
あー、食事中というか、移動中もだが、ずっと俺のを処理してくれていた結衣の存在がバレていたのか。
「大丈夫です。リス耳族は一夫多妻制なので、何の問題もありません」
「いや、しかし……」
「ダメですよ。もう私がその気になっちゃっていますから。お願いしますね」
そう言って、ノーラをそのまま大人にしたような、ノーマが服を脱ぎ……襲われてしまった。
「す、凄いっ! というか、こんなに大きなのがよくノーラに……少し見ない間に、あの子も大人になったのです、ねぇぇぇ〜〜〜〜っ!」
ノーマが感傷に浸りながら身体を震わせると、
「あーっ! ご主人様っ! 私もっ! 私も混ぜてーっ!」
「んっ……あら? モニカさん? どうしてここに……けど、もう少しだけ待ってくださいね。アレックスさんのが凄すぎて、もう少し余韻に浸りたくて」
「わかったー! じゃあ、その間に私は皆を呼んでくるねー!」
そう言って、モニカが走り去って行ったのだが、この光景は二回目だからな。
すぐに気付いた。
「待った! ドロシー。その前に一旦ノーマさんを向こうへ戻してくれないか? 流石にノーマさんを巻き込む訳にはいかない」
「アレックスさん? ドロシーって誰ですか? あの女性はモニカさんですよね?」
「いや、よく見てくれ。モニカにとても良く似ているんだが、少し違うところがあるんだ」
「え? ……あぁっ! 胸が小さいっ! というか、ここはどこですかっ!? 私はどうしてこんな所にっ!?」
前にも、突然ウラヤンカダの村に移動していた事があった。
その時は一緒に居たリディアと共に移動したんだったな。
「ノーマ。ひょっとして、サムエルの村の近く……聖域とかに、霊樹があったりしないだろうか」
「霊樹かどうかはわからないけど、聖域の中心には凄く古い樹があるわ」
「おそらく、それだな。どういう理屈かはわからないんだが、その樹に俺の子種が掛かると、このドロシーの所へ移動するんだ」
「そ、そうなんだ」
「あぁ。だから……あっ! これなら、ノーラを故郷へ連れて行けるな!」
メイリン経由でこの事をノーラに伝え、すぐにウラヤンカダの村へ連れて来てもらうように依頼したところで、
「アレックス! まだお腹に子供がいるかどうかわからないんだ。だから、今日も子作りを頼む!」
「アレックス様! ボクも! ボクも子供が欲しいっ!」
「アレックス様、私もお願いします!」
ネーヴとジャーダ、ジョヴァンナがやって来た。
馬耳族のジャーナかジョヴァンナがノーラを迎えに行ってくれると凄くありがたいんだけど……うん。この状況では話を聞いてもらえそうにないな。
「アレックスさん……まさか、ここに居る人たち全員が奥さんなの?」
「えーっと、まぁ……そうだな」
「凄いっ! まるで、どこかの国の王様みたいっ! ノーラも、私の事も宜しくねっ!」
そう言って、ノーマが再び抱きついてきて……とりあえず、ウラヤンカダの村の女性たちもやって来たので、俺一人で対応出来るわけもなく、分身の半分をここで出し直す事にした。
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