第622話 沢山増えた新スキル?
――分身のレベルが五になりました。個別解除指定が可能となりました――
――複製のレベルが四になりました――
――自動行動のレベルが五になりました。超遠隔発動が可能となりました――
ん!? 六合が分身スキルを発動させ、何かが聞こえた気がしたんだが……
「アレックス様ぁぁぁっ! お待ちしておりましたぁぁぁっ!」
「あぁぁぁ……やっと! やっとアレックス様にお会い出来ましたのっ!」
六合教のシスターたちに咥えて、騒ぎを聞きつけたグレイスとイライザが現れた。
グレイスはローグというスピードを活かしたジョブの特性なのか、俺を見た途端に服を脱ぎながら走るという器用さを見せつけ、一方でアビゲイル――侍女にジョブチェンジしたイライザは、メイド服を着たまま分身の所へ。
「アレックス様が居ないと生きて行けないんです! 早く……早くぅ!」
「……アレックス様。沢山、愛して……」
「アレックス様ぁぁぁ。抱いてくださぁぁぁいっ!」
元冒険者のエミリアとロザリーに、ダーシーも六合教の宿舎に寝泊りしているんだったな。
更に、このベイラドの街の自警団キャサリンが全裸になって俺の分身の所へ行くと、
「何をしている。アレックス様のは凄いぞ! 今、抱いてもらわないと絶対に後悔する! さぁ、そんな鎧なんて脱いで、早くアレックス様にぃぃぃっ!」
「えっ……キャサリンさん。よくそんなのが入りますね……で、でも、確かに凄そう」
「周りが皆始めてる……他に男性は居ないし、私も混ざりまーすっ!」
キャサリンが女性兵士たちを誘い始めたぁぁぁっ!
いや、そこは誘っちゃダメじゃないのか!?
あ……兵士の女性から何かスキルを授かったみたいだ。
「あ、アレックス様。久しぶりにしていただいたからか……も、もうダメですぅぅぅ」
兵士さんたちの様子を見ている内に、クララが気を失った。
聖女のジョブの特性で、俺と同じく状態異常耐性があるはずなので、クララは中々気を失わなかったのだが……やはり久しぶりだからなのか、それとも第一魔族領で俺がまた何らかのスキルを得てしまっているのだろうか。
「くっ……な、何ですかこれは!? こ、こんな淫らな行為が教会内で行われて良い訳がありません……」
「む? そこの司祭の女よ。何を耐えておるのだ? しかし、よく耐えられるな。アレックスは魅了スキルを……ん? スキルが発動していない? これは、玄武の力か」
「あの、六合様!? その、全裸で男性に跨りながら、何を……」
「うむ。流石に玄武の力を無効には出来ないが、僅かの間くらいは一時的に解除出来るだろう。一度知れば自ら求めるだろうし……魅了」
クララを教会の椅子に寝かせている最中に、司祭と六合の会話が聞こえて来たのだが……玄武に封じてもらっていた魅了スキルを、六合が強制的に発動させただと!?
いや、流石にそれはマズくないか!?
「えっ!? どうして!? わ、私は神に一生を捧げているのに! そういった行為はしないと誓ったのに……あぁぁぁ、身体が熱いっ! あの、あの男性に……ダメェっ! 私にもお願い致しますっ!」
司祭の女性が俺の所へ走って来ると、思いっきりダイブしてきてキスされてしまった。
……うん。身体が淡く輝き、何かしらのスキルをもらったみたいだ。
そのまま司祭の女性が俺のアレを……魅了効果で痛くは無さそうだが、いろいろとすまない。
……って、何だ!? さっきのスキルを得た時の輝きとは違い、何かが……白い霧のような物が司祭の女性から発せられ、俺の中に入って来た。
今のは何だったんだ!?
しかも、
「~~~~っ! こ、これは凄すぎ……ます」
ほ、ほんの数回で司祭の女性が気を失ってしまった。
ただ、タイミング悪く、他の女性が分身と頑張っていたようで、その数回の間に出してしまったのだが。
更に魅了スキルのせいか、周囲を見渡すと教会へ来ていた女性たちも分身たちのところへ行っているのだが、その内の何人かから、先程の司祭と同じような小さな白い霧が発せられ、分身の中へ。
こ、これも新たなスキルなのか!?
だけど、全員から発せられる訳ではないらしい。
一体、これはどういうスキルなんだ!?
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