第424話 大量に習得したスキルの確認……の前に
翌朝。いつものようにソフィが俺の上に居るのだが、その傍らで俺の分身に囲まれた六合が大変な事になっていた。
「公平……公平にするのです。ソフィさんに出すのと同じだけ私にも……」
えっと、ソフィは自動行動で睡眠状態な上に、俺のを飲めば飲むほど動力である魔力に変換されて元気になるんだが。
しかも、いろいろとスキルをもらったからか、ヴァレーリエやレヴィアでさえ気絶しているのだから、六合も無理をしない方が良いと思う。
……まぁ実際、六合も何度か気を失っているんだけどさ。
「ん……おはようございます、アレックス様ぁ! えっ!? 起きてすぐに……嬉しいですぅっ!」
「……はっ! 私、アレックス様の侍女になったのに、寝過ごすなんてっ! あの今すぐアレックス様のお相手を……はぅっ!」
「……私も起きた。こっちにも……んっ! 凄い」
って、女性陣が起きた途端に、俺の分身が……もう朝だし、分身は解除して良いよな?
「ま、待ってください! 公平に、私の中に~~~~っ!」
少しして、六合がもう何度目か分からない気絶をしたし、先程起きたクララとイライザ、グレイスも満足そうなので分身を解除した。
しかし、せっかく宿舎に部屋が沢山あるのに、皆で大部屋に就寝したいっていうのはどうなのだろうか。
そこから起きた者たちと共に風呂へ行き、身体を綺麗にしたところで、リディアたちが作ってくれていた朝食をいただく。
とりあえず今日は、昨夜カスミが聞き出した、闇ギルドのシーナ国の本部があるという港町クワラドへ行く方法を考えないといけない。
何でもカスミ曰く、王都ベイラドからクワラドへは馬車で数日かかる程に遠いのだとか。
「ご主人様。昨日、沢山スキルを得られていると思います。もしかしたら、その中に移動系のスキルがあるかもしれませんよ?」
「あー、なるほど。六合が知らないスキルも沢山あると言っているし、シェイリーに見てもらうか」
「えぇ、それが良いです! という訳で、朝食も済みましたし、時間も勿体ないですよね? ご主人様、早速シェイリー殿の所へ参りましょう」
そう言って、モニカが嬉しそうに服を脱ぎだす。
ただモニカがしたいだけでは? とも思うが、モニカの言う事も一理あるので、従う事に。
「あー、いいなー! アレックス様、どうしてモニカさんにだけなのですか? 分身して私にもお願いいたします!」
「アレックスー! レヴィアたんもクララと同じ意見! 分身を残していって欲しい」
「いや、昨晩凄い事になっていただろ? 流石にもう良いと思うんだが」
全裸のモニカが俺のアレに色々していると、クララとレヴィアが立ち上がり……他の女性陣も加わって、囲まれてしまった。
仕方が無い。一旦、分身スキルを使い、後で解除するか。
少しだけだぞ……という断りを入れ、分身スキルを使った後に、モニカへ挿れると、
「んっ……で、では参りますね。≪帰還≫」
「えっ!? どうしてモニカさんがそのスキル……」
何か言いかけていたクララの言葉が掻き消え、魔族領の家ではなく、その西にあるシェイリーの棲家へ転移した。
「おぉ。待っておったぞ、アレックス。今回はまた大量だな」
「アレックス様! ここで待っていれば、きっと来てくださると思っていました」
「お兄さん。早く早く! 待ちきれないよーっ!」
シェイリーだけでなく、フィーネとテレーゼが全裸待機していて、レイもバケツを用意して待っていたようだ。
「レイ。ステータスアップ・ポーションとマジック・ポーションは、かなり危険な事がわかったので、魅了を解除する方法が確立するまで製造禁止としたいのだが」
「えっ!? そうなんか!? うーん、しかしなー。ウチの人形であるレナから、想定以上に孤児が多いから、マジック・ポーションを作って売りたいって言われているんやけど」
「うっ……そう言われると辛いな。……って、フィーネもテレーゼも待ってくれ! まだ大事な話が……」
レイとの話の途中でフィーネたちから抱きつかれ、教会の宿舎側でレヴィアたちが分身たちといろんな事をしているから……先にこっちを終わらせてから話した方が良さそうだな。
複製の六体を宿舎へ残し、分身を解除して再度発動させると、
「おほぉぉぉっ! 来るぅ~~~~っ!」
「アレックス様……更に凄くなってますぅーっ!」
「こ、これは……お兄さん、どうやったらこんな凶悪に~~~~っ!」
どういう訳かはわからないが、いつもより早く満足させる事が出来た。
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