第232話 マミのスキルを発動させてしまったアレックス

「は、初めてだったのに。初めてが、前と後ろからの同時挿しだなんて……す、凄かったですけど」

「すまない。俺が気付かなかった為に……」

「良いではないか。初めてで、そんな体験を出来る者など、なかなか居ないのじゃ」


 ジュリから迫られ、一度だけ……という話で、俺の上にジュリが乗ってきた。

 ここまではまぁ、良くはないけど、良しとしよう。

 問題は、分身と交わっていたはずのミオがいつの間にジュリの後ろにいて、分身のをジュリの尻に。

 モニカやシェイリー、ヴァレーリエはこれを喜ぶけど、ジュリは初めてがこれだった訳で。


「うぅ……自警団の副隊長だというのに、快楽に負けてしまうなんて」

「そう言いながら、アレックスの上から離れようとしていないのじゃ。しかもお主は、後ろでしっかり悦んでおるのじゃ」

「それは、騰蛇って子とマミさんに、散々弄ばれたからで……うぅ。私、お尻で感じる変態にされてしまいました」

「お主。悲しむのか、悦ぶのか、どちらかにするのじゃ」

「だ、だって……これ、凄いんですもの」


 依然として、ジュリは二本入っているし、モニカとヴァレーリエが他の分身としているし……で、暫く続いた後、ジュリに舌を絡められ、ようやく終わりとなった。


「あれ? 今、アレックスの身体が光ったポン!」

「あぁ、簡単に言うと……キスをすると、とあるスキルで相手のスキルが何か一つ使えるようになるんだ」

「じゃあ、私のスキルも使えるポン?」

「おそらくな。だが、何が使えるようになるかは分からないし、俺自身も何が使えるようになったかは分からないんだけどな」


 ジュリとしている間に復活していたマミが、不思議そうにしていたので、エクストラスキルの事を少しだけ説明する。


「……私が使えるスキルは、そんなに多くないポン。試しに変化スキルを使ってみて欲しいポン」

「構わないが、そのスキルを使えるようになっていないかもしれないぞ? …… ≪変化≫」


 とりあえずマミに頼まれたスキルを使おうとすると……発動した!?

 どうやらマミの予想通りのスキルが使えるようになっていたらしいが……ん? 何だ!? 視界が低くなった!?


「きゃぁぁぁっ! 可愛いっ! アレックスさんが子供の姿にっ!」

「なっ……こ、こんなに小さくて可愛いのに、アレの大きさは変わってないなんて。だ、ダメっ! あぁ……街の人々を守る自警団なのに、アレックスさんにイタズラしたい! イケナイ事を教えたいっ!」

「こ、これは……なるほど。ご主人様が幼女をお好きなのも分かる気がする。幼いご主人様……お世話してあげたい。添い寝してあげたい。子供の作り方を教えてあげたい!」


 何故かリディアやジュリに、モニカが凄く大きくなって、俺を見下ろしている。

 ……って、モニカは胸を押し付けるなっ! 俺の顔より大きいから……窒息してしまうっ!

 とりあえずモニカの胸から逃げると、今度はマミに抱きしめられる。


「凄いポン! 本当に私のスキルが使えるようになったポン」

「マミ。このスキルは……まさか、子供になるスキルなのか!?」

「その通りポン。正確に言うと、思い描いた年齢に変身するスキルポン。ただアレックスは、そのスキルの習熟度が低いから、まだ自在に変身は出来ないかもしれないポン」

「ちなみに、今の俺は何歳くらいになっているんだ?」

「んー、五歳か六歳くらい? とっても可愛いポン」


 あの幼いマミが、俺より背が高く見えるので、確かに六歳程度になってしまっているのだろう。


「マミ。とりあえず、もう一度同じスキルを使えば、元に戻れるのか?」

「その通りポン。でも、せっかくなので、もうちょっとその姿を楽しむポン!」

「そ、そうですよっ! アレックスちゃん……お姉ちゃんが、いい事してあげる! 大丈夫、怖くないよー。むしろ、すっごく楽しくて、気持ちが良い事だからねー」


 ジュリ……どうして、ジリジリと近付いてくるんだ?

 ちょっと怖いんだが。


「お、幼いご主人様に、この身を……」

「アレックスさん、可愛いです。アレはいつも通りで、凶悪なままですけど」

「ふむ。我はいつものアレックスの方が良いのじゃ。だが……我の方が大きいから、子作りの主導権が握れそうで、楽しそうなのじゃ」


 ジュリに加えて、モニカとリディア、ミオに囲まれてしまった。

 もちろん、サクラやヴァレーリエに、マミも混ざってきて……いや、今日だけで何回目なんだよっ!

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