第98話 大増員

 小屋でリディアとしていたけれど、リディア一人で俺の相手が出来ず、偶然近くを通った人形に、メイリンを呼んでもらった。


「旦那様。いつも複数人でしか、お相手させてもらえませんでしたが、こうして妾だけを見てくださるのは、とても嬉しいです」


 気を失っているリディアのすぐ側で、喜ぶメイリンに相手をしてもらい、


「だ、旦那様。ら、らめれす。これ以上は妾が壊れてしまいます。お、応援を向かわせていますので……」


 暫くすると、口を半開きにしたまま気を失ってしまった。

 その直後、


「父上、お待たせ致しました。我らが、父上のお相手をさせて戴きます」


 サクラの人形が二体現れた。


「いや、流石にそれはダメだ。見た目も年齢も子供だろ」

「見た目は幼くとも、我らは魔法人形です。それに、房中術を身につけておりますし、何より幼い父上と毎晩しております。全く問題ありません」

「それでもダメなものはダメだ。君たちは親の事を父上と呼んでくれるが、娘に手を出す父親が何処に居るんだよ」

「……割と普通に居るかと」

「居ないよっ!」


 とりあえず、物欲しそうに俺のを見るのはやめてくれないだろうか。


「大人のアレ……やはり大きい。挿れてみたい……」

「せめて、あの先端に付着している物の味見だけでも……」


 ……って、危ない会話をするんじゃない!

 小声でも聞こえているからな?


「父上。せめて口で……」

「却下」

「では、汗を流されておりますし、そこにお風呂もございます。そこで、お身体を綺麗にさせていただくくらいは……」

「まぁ、それくらいなら……」


 人形たちが食い下がるので、一緒にお風呂へ入る事に。

 ソフィとリディアのお陰で、綺麗な水が溜まっているので、軽く身体を流して中へ。


「では、失礼いたします。父上の……やはり凄く大きいです」

「って、真っ先にそこから洗うのかよ」

「勿論です」


 水の中で、二体の人形の小さな手が俺のを優しく……って、本当にこれは洗っているのか? むしろ、アレを出させようとしているのでは!?

 とはいえ、メイリンが早くにダウンしてしまい、まだアレが収まっていないし、手だけしか使っていないし……って、サクラの人形だけあって、めちゃくちゃ上手い。

 ……あ、これ無理だ。


「凄っ! こんなに沢山出るんですね。量が全然違います」

「父上。まだ大きいですし、やっぱり少しだけ挿……」

「それはダメだ。これ以上は許可出来ない」

「えぇーっ!」


 それから少しして、リディアとメイリンもやって来て、人形たちから羨ましそうな目を向けられつつ、二人として……ようやく収まった。


「そうだ。この風呂へ水が流れ込んでくるようになっているんだけど、そこの水路のは飲料水としても利用可能だ。人形たちに周知しておいてくれ」

「畏まりました」


 一先ず、俺が出してしまったものを、目に付いた分だけでもと、手桶ですくって外に捨てると、家へ戻って昼食に。


「アレックス様。リディアさんとメイリンさんだけズルいですー! フィーネもして欲しいですー!」

「フィーネちゃん。お兄ちゃんが何かしてたのー?」

「の、ノーラ。何でもない。何でもないんだ。ただ、ちょっとお風呂へ入って休んでいたから、ズルい……ってなっただけなんだよ」


 どうやら風呂での行為をフィーネに見られてしまったらしく、この発言でエリーたち地下洞窟探索組にもバレ……午後から同じ場所で、同じ事をする事に。

 まぁ仕方ないと言えば仕方ないけど、分身スキルのおかげで、いつものお風呂みたくノーラを抱っこする俺と、攻められる俺とで分かれ、ノーラにバレなかったので、良しとしよう。

 ソフィはソフィで、自動洗濯装置とかっていう魔法装置の開発の為、部屋に篭っているから、午後からの事は見られて居ない。


 一先ず、いつも通りといえば、いつも通りの一日を過ごした翌朝……驚くべき事態になっていた。


「だ、旦那様。何故かは分かりませんが、妾たちの子供たち十七組と、昨日新たに作った三組……合計二十組。その全組が、新たに子供を授かっています」


 ど、どういう事なんだっ!?

 サクラの人形の話では、毎晩営んでいるんだろ?

 それなのに、どうして全員揃って同じ日に子供を!?

 と、とりあえず、畑の拡張だな。

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