第111話 何度出しても止まらないアレ
身体が……熱い。
先程から、皆が頑張ってくれているおかげで、何度も出している。
エリーとリディアに五回、メイリンとニナが三回ずつくらいだろうか。
俺が無理をさせ過ぎてしまったからか、四人は浴槽で呆けた顔でぐったりしている。
そして今は、
「ふっふっふ……サクラ殿は房中術を極めたとか言いながら、その程度なのか?」
「な、何を言う。拙者はモニカ殿が果てるのを待ちながら、英気を養っているだけだ。第一、拙者の方が出してもらった回数は多い! だから、今はお腹の中がタプタプで……」
「笑止! 戦いとは、最後まで立っていた者が勝者なのだっ! 戦場で休憩している時間などは無いっ! 前がダメなら、こうして後ろで……はわゎゎゎっ! ご、ご主人様のが奥にぃぃぃっ!」
モニカとサクラが二人がかりで分身の相手をしてくれていた。
モニカに六回、サクラに八回程出しているだろうか。
だが、そんな二人を他所に、
「えへへー。いつもは、皆で分身ちゃんの取り合いだけど、今日はこっちをフィーネが独占だもんねー」
ノーラの下で、フィーネがずっと俺にお尻をぶつけて来ている。
普段は、本体の方に激しい事をするのは控えるように言っているのだが、今日はそうも言っていられない。
なので、フィーネには既に余裕で二桁回数を出したり飲ませたりしているのだが……流石だな。
まだまだ余裕がありそうだ。
「ねぇお兄ちゃん。今日は、沢山キスしてくれるんだね」
「そ、そうか? いつもと同じだと思うんだが」
「ううん。いつもボクからお兄ちゃんにキスしてるから、嬉しいの。それにキスだけじゃなくて、今日はお兄ちゃんから、ぎゅーってボクを抱きしめてくれるしね」
くっ……無意識のうちに、俺からノーラを求めてしまっている。何とかしなければ。
一先ず、もっと出さなくてはと、分身の動きを激しくする。
「おほぉぉぉっ! ご主人様っ! しゅごい……も、もうらめぇぇぇっ!」
「モニカ殿。自分だけが満足してどうするのだっ! 先ずはアレックス様に気持ち良くなっていただき、その次に自分であろう。さぁ代わるのだ! ≪入替≫」
「あっ……そのスキルは反則だと言っただろう。だ、だが、私が果てているのに、ご主人様が止まってくださらなかったから、助かったと言えば助かったか……って、サクラ殿? 大丈夫か? 何か様子が……」
「あぁぁぁぁ……しまったぁぁぁっ! モニカ殿はお尻だったぁぁぁっ! 拙者は……拙者は、こっちは初めてなのに、いきなりこんな奥までぇぇぇっ!」
「……サクラ殿。そのスキルは、もっと使い所を考えた方が良いと思うのだが」
突然、分身のがかつてない程に物凄く締め付けられ……あっという間に出してしまったが、それでも収まらない。
「アレックス様ぁぁぁっ! 少しだけ……少しだけ止まってくだひゃい。ダメっ! こんなの……こんなの、壊れてしまいますぅぅぅっ!」
「う……こうして見ていると、あんなに激しいのは羨ましい。私も、ご主人様のでメチャクチャにされたい……サクラ殿っ! さぁ、私と入れ替わるのだっ!」
「む、むりぃぃぃっ! こんな状態で、スキルなんて使えない……アレックス様のがっ! アレックス様のがぁぁぁっ!」
モニカとサクラ、フィーネの三人が頑張ってくれているが、まだだ。まだ出したりないんだっ!
「お兄ちゃん? さっきから、どうしてそんなに揺れているの?」
「え? な、何の事だ?」
「何の事……って、ずっとだよー? ボクを抱きしめながら、激しく身体を揺らして……あと、ボクの下でフィーネちゃんも何かしてるし。あ、あれ? フィーネちゃんがふとももで、お兄ちゃんのを挟んで何かして……る?」
しまった!
分身の身体を動かしていたつもりが、どっちも動いていたのかっ!
しかも、フィーネがしているのをノーラに見られたっ!
だが、まだノーラは分かっていないようだし、今ならまだ誤魔化せるはずっ!
そう思ったのだが、そのタイミングでサクラが再び締め付けてきて、俺と分身が同時に出してしまう。
「あ、アレックス様ぁ。ありがとうございますー。アレックス様ので、お腹いっぱいだし、とーっても気持ち良かったー」
そう言って、ずっと頑張ってくれていたフィーネがついにダウン……いや、満足したらしく、自ら俺のを抜いたっ!?
エリーやリディアたちと同じ様に、幸せそうな顔でプカプカと湯船に浮かび……
「お兄ちゃん。これ……どうしたの? 凄く腫れてるよ?」
フィーネから抜けた臨戦態勢の俺のアレが、ノーラの目に留まってしまった。
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