デート
「学園内を歩いているのを見かけてね。暇だったし会いに来たよ」
エクレアは笑顔でそう言う
「数年間疎遠だった友人との再会がここまであっさりとなるとは思わなかったな」
そしてエレボスはそう返した
「案外これぐらいあっさりとした方がいいんじゃ無い?友人の再会ってイベントを私は重いものにしたく無いよ」
「それはそうだな」
「お昼でもどう、、、って誘いたかったけどさっきジャンヌさんとデートしてたみたいだしそれはやめておこっか」
「デートって、、、少し話しただけだけどな?」
「男と女が2人っきりで歩いてたらデートだよ、、、うーん、この時間だとゆっくり話せそうな場所は、、、いいや、私の家に来て。私今お母さんの別荘に住んでるから」
エクレアはエレボスを自宅に誘う
「それ俗にいうお家デートって奴じゃないか?」
エレボスがそう揶揄うと
「そうだよ?家までのエスコートはしてあげるよ」
ギュ
「ふぁ?!」
エクレアはそう言って腕を組んできた
「ははぁ、照れてんの」
「っ!」
(俺女性恐怖症、、、が出ない。幼馴染なら問題無いってことか?)
「はー、恥ずかしいからさっさと行くぞお姫様」
「っ!中々に良い返しね」
エレボスのカウンターにエクレアの顔が赤く染まった
「今日予定はあるの?」
「夜に人と会う約束がある」
「残念、晩御飯ご馳走しようって思ったのに」
「エクレアの手料理食べたかったな、、、まぁ、メーテリアさんの別荘ってことは俺の家から近いだろしまた行くよ」
エレボスがそう言うと
「そうだね!」
エクレアは嬉しそうに笑った
「そういえば、マカロンとエテルちゃんの恋愛模様はどんな感じなの?」
「いや、知らん、、、まぁ、良い感じだとは思う。見てて面白い」
「それはよかった、、、エレボスはそう言う話無いの?」
エクレアがそう聞くと
「今までにいろいろと女に襲われて軽い女性恐怖症になってるから無いね、、、あ、エテルの100倍マシだから心配しないでくれ」
エレボスはそう返した
「エテルちゃんの1%ってだけでもやばい気がするんだけど、、、私は大丈夫なの?」
「幼馴染のエクレアは大丈夫みたい、、、俺もさっき抱きつかれた時に気が付いた」
「あ、ごめんね」
「そういえば、、、生徒会長か」
「うん、、、エーテル王国の時は幼少期の印象が足枷になってなれなかったけどここはそう言うの無かったし、私の肩書もあってなれた、、、困ったことがあったら相談してね」
「、、、あの時逃げるしかなかったエクレアが随分とかっこよくなったな」
(いや、、、元々こんな感じだったか)
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