悪魔教団の会議 1

ユグドラシル事変から一夜明け

「全員揃ったわね」

アリスの言葉に

「「はい」」

ベルフェ・カタリナ・レヴィ・サタ・フェルトの5人が声を返す

「まずはレヴィ・アスモ・ベリアルの3人は任務遂行ありがとう。様々なイレギュラーがあったにも関わらずベルゼ捕縛の成功は素晴らしい結果よ」

まずアリスはレヴィ・アスモ・ベリアルにねぎらいの言葉を掛ける

「いえ」

「任務自体は成功しましたけど」

「正直、、、問題が増えたのだよな」

しかし3人の顔は晴れない

「謎の吸血鬼の襲撃、、、ベルフェ?その吸血鬼は強いの?」

アリスがそうベルフェに聞くと

「まず剣技は最低でもレヴィ以上。最低でもです。そして魔力操作は俺と同等と見ていいでしょう。そして問題はこの2つ、、、闇魔法の適性を持っているということ。そして俺の絶対切断などの権能をフル活用した魂への攻撃を食らっても生きている謎の生命力、、、正直言って俺かアリス様以外は危険すぎます。万一を考えると俺がどうにかしなければならない敵です。そしてこいつがエレボスと繋がっている謎の敵の正体でしょう。エレボスはサフランへ向かったのでそこを重点的に探します」

ベルフェはそう答えた

「了解、、、それで次はマモちゃんについてね。病状は?」

アリスがサタに聞くと

「、、、酷いです。肉体機能がほぼ停止状態です。ギリギリでベルフェ、、、ベルフェさんが治療していたのでどうにか一命はとりとめましたが」

サタはそう答えた

「ベルフェ?マモちゃんはいつ目覚めそう?」

「、、、そもそも目覚めたら奇跡です。正直、、、エレボスがどうやってあんなことをやったか原因が分からないんです。文字通り体を全て壊されていたので、、、脳とかも損傷があるので」

ベルフェは顔を暗くしてそう言う

「エレボス、、、どんだけえげつないことするのよ」

「私のマモを、、、潰す」

サタは憤怒の波動を漏らす

「エレボスはサフラン王国に向かったはずだ」

レヴィがそう報告する

「ベルフェ、、、頼むわよ」

「ええ。サフランで暴れられるのだけは止めないとです」

アリスの言葉にベルフェはそう返す

「さて、、、そろそろ一番の問題について話し合いましょうか」

「「、、、」」

そしてアリスは全員が避けていた一番の問題について切り出す

「ベルゼをどうするか、、、正直俺は惨殺したい」

「「っ!!」」

ベルフェの言葉に全員絶句する

「そ、それは」

アスモが流石にと言った様子でそう言うと

「あいつがやろうとしていたことはこの世界を混沌の渦に巻き込むようなことだ、、、死刑で何らおかしな点は無い。それも大罪司教という世界の均衡を保つための席に座る人間がだ」

ベルフェはそう厳しい答えを出した

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