サプライズ
「これが院長に届けてもらいたいものだ」
紅茶が飲み終わったと同時にビリアンがそう言って一つの50㎤ほどの箱を渡してきた
「中身は何なんですか?」
アリアがそう聞くと
「絶対に中身は見るな、、、危険な物じゃないがお前が見るとさぞかし面倒なことになる。まー、今日の夜に俺の感が外れればわかる物だ」
ビリアンはそう答えた
「はぁ、、、まー、了解しました。院長にしっかりと渡しておきます」
「頼んだ。院長には今日中に見るように言っといてくれ」
「はい。では失礼します」
こうしてアリアは教会を出て行くのであった
「何ら事件もイベントも無く孤児院に戻ってこれな」
孤児院を出たアリアはそこから何か起こることもなく孤児院に戻ってくることが出来た
ガチャ
「ただいまー!」
孤児院の玄関を開けてそう声を上げると
「おかえりなさい」
院長が迎えてくれた
「戻りました。えっと手紙を見せたらこれを渡すようにって大司教から。今日中に見て欲しいだそうです」
アリアはビリアンから預かった箱を院長に渡した
「え?わ、わかったわ」
受け取った院長は不思議そうに受け取る
「ん?院長も何かわからないんですか?」
「ええ。あの手紙で一体何を?一先ず後で見てみるわ。それよりも早く来てちょうだい、、、見せたいものがあるの」
院長はアリアの手を取ってそう言った
「はい?わかりました」
アリアは何だろうかと不思議に思いながら院長に連れられ院内を進むのであった
そして辿り着いたのは
「大広間?」
大広間の前の扉であった
「ええ。入ってみて」
院長はアリアに入るように促す
「は、はい」
ガチャ
そしてアリアが扉を開けて大広間に入ると
パン パン パン
「「アリアお姉ちゃんお誕生日おめでとう!!」」
孤児院の子供達からのサプライズがアリアを包み込んだ
「え?誕生日?」
アリアが驚愕のあまり立ち止まっていると
「今日はアリアがこの孤児院に来た日よ」
後ろから院長がそう言った
「ここ数日アリアに隠れてみんなで準備していたのよ。今日は飾りつけとかもう隠しきれない内容だったから依頼とか行ってもらったり、教会に意味のない手紙を届けてもらったりして時間を稼いでいたのよ」
「え?!あの手紙意味無かったんですか?!」
「ええ。内容としては{アリアのサプライズ誕生日パーティをするので少しの間時間を稼いでおいてくださいって}っていう物よ。流石は若くして大司教に戻りつめたビリアンね、完璧な仕事だったわ」
院長はそう笑って言うのであった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます