覚醒
「ん?」
(ここは?)
「っ!アリア!」
カエデは勢いよく起き上がる
「がぁ!!」
しかし激しい痛みが襲う
「最低限しか治せていませんから無理しないでください」
そんなカエデに魔教司教と戦いながらセリアがそう言う
「、、、セリアさんが私のことを治してくれたうえ守ってくれているようだな」
そしてカエデは即座に状況を判断する
「はい、、、アリア様も目覚めれるぐらいには回復させたのですが、精神が目覚めることを拒絶しているみたいで」
魔法を行使しながらセリアはそう答える
「母親が妹弟を皆殺しにしたなんて現実を拒絶したくなるだろう、、、そうだ!街の子供たちは?」
「大司教様がドンピシャで対抗策を持っていて完封しています、、、助かるでしょう」
「よかった、、、もう一人の精霊は?」
カエデがそう聞くと
「っ!!」
魔法が大きくブレるほど動揺する
「あの子は、、、レラジェを倒すために自爆する気です。恐らく助かりません」
そしてそう答えたと同時に
ドカン!!!!!
「っ?!!」
とんでもない衝撃が孤児院跡地の穴から発生した
「スピリット・シールド」
セリアは全力で2人を守る
「、、、勇敢な精霊に最大限の感謝を」
カエデはアピスに最大限の感謝を伝える
「アピス、、、アリア様は私が必ず守るから。いつか転生したらまた会えることを祈っているわ」
セリアもそう言うのであった
そして
「「っ?!!!!」」
カエデとセリアは驚愕する
ものすごい魔力を穴から感じる
とんでもなく禍々しい魔力を
「何この魔力?!」
「アピスの魔力じゃない!!」
2人は焦る
ビュン!!
「「っ!」」
そして穴から何かが出てきた その正体は
「う、嘘でしょ?」
ボロボロとなったアピス
「な、なんておぞましいんだ」
の首根っこを掴む所々が黒く変色したうえ翼や尻尾、角が生えレラジェの姿であった
「はー、はー、本当はアリアのために呼び出すための術式を使ってしまうことになるなんて、、、」
「っ!!まさか疑似的な悪魔召喚を自身の肉体を媒体にやったの?!そんなの魔教司教がほぼ不老だとしても命を削るような行為よ?!」
セリアはレラジェのやった行為を理解して絶望する レラジェ本人の危険というのももちろんあるが
(もはや侯爵悪魔そのものの領域に片足突っ込んでるわよ?!死ぬまで時間稼ぎしよにもあまりにも力の差がありすぎる)
今のレラジェは君主司教と同格のレベルである中位精霊のアピスでは到底太刀打ちできる物ではない
「アリア、、、アリア!!!」
「、、、」
(もはや意識が持っていかれてる、、、アリア様!!)
覚醒レラジェVSセリア
疑似君主司教VS中位精霊
という絶望的な戦いが始まる
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