「ハンティング・キル」

ドン ドン ドン

無数の矢がアリアに襲い掛かる

「スピリット・シールド」

セリアはそれを防ごうとする

しかし

バリバリバリ

「っ!」

みるみる結界にひびが入って行く

(ま、まずい!)

セリアの顔が絶望に染まっていく 

「私も防御に!」

カエデが震える脚をどうにか動かして立ち上がろうとしながらそう言う

しかし

「今のカエデ様では蟻の一押しよりも意味がありません!それに命の危機があまりにも大きすぎます!」

セリアはそう言って止める

(カエデ様は本来は一刻も早くお医者様に見せなければならない状態です。そんな方をこんな恐ろしい攻撃の防御に参加させるなど殺すようなものです!)

一撃一撃が即死級の火力を持っている そんなものを今のカエデが受けようものなら確実に死ぬだろう

(でも、私が命を掛けたとしても防げるか怪しい!)

しかしセリア1人でどうにかできる攻撃ではなかった

バリバリバリ

「っ!」

そして限界を迎えた

「スピリット・シールド!!」

キン!

「っ!アピス!」

しかし寸前で満身創痍のアピスが結界を重ねた

「セリア!!気合い入れろ!」

「ええ!!」

そして2人の結界が重なり

ドカン!!!

爆発が起こった

「っ!!」

(爆風とかの全部問題ないレベルまで防がれてる、、、でも、2人は?!)

カエデはアピスとセリアの身を心配する

そして煙が晴れる そこには

「っ?!」

死屍累々のアピスとセリアが倒れていた

「2人とも?!」

カエデが駆け寄る

(レラジェは今の攻撃の反動で動け無さそうだな)

「ど、、、うにか守れたみたいだな」

「よ、、、かった」

2人は言葉を発することすらきつそうだ

「っ!アリア!起きて!早く!」

カエデはアリアを起こそうとする

だが

「ぁ、、、あ」

精神が折れ半ば廃人と化していた

「どうすれば、、、」

(私が背負って逃げる?いや無理だ逃げれるわけがない)

カエデは打開の方法が思いつかない

「、、、セリア。お前は」

「何言ってるのよ。私も行くわ」

そんな中アピスとセリアは何かを決める

「カエデさん。貴方はもう逃げてください。レラジェの狙いはアリアです」

そしてアピスはカエデにそう言う

「っ!アリアを見捨てろっていうのか?!」

「アリアは私とアピスで守ります。勝算はありますから」

「っ!何をする気なんだ」

カエデがそう聞くと

「「アリアの精神に私達の魂を入れて守ります」」

2人はそう返した

「、、、2人ともそんなことやって大丈夫なのか?」

「ヤマトの娘なのでしょう」

「そういうのは聞かないものですよ」

「っ!!」

「それではそろそろレラジェが襲ってきそうなので」

レラジェはもう数秒後には襲い掛かってきそうだ

「こんな事態に巻き込んでしまってすいませんでした」

「だ、だめ」

「「アリア(様)今行きます」」

そして2人は光の粒子となってアリアの体に入って行った

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