去

「アリア(様)!!」

アリアの精神世界に入った2人はすぐにアリアを見つける

しかし

「「っ?!」」

アリアの体を覆うように結界が張られていた

「アリア!」

アピスがその結界を思いっきり殴るが

ガキン

「なんて硬さだ」

結界に阻まれた

「何なのこの結界?」

「アリアの精神を守るアリア自身ってわけでもなさそうなんだが、、、なんだ?」

(どこか魔力を感じるんだが今までにアリアから見たことも無い力だな。本当にうっすら感じた物なんだが)

アピスは頭を悩ませる

「ねぇ、アピス」

するとセリアが声を掛けてくる

「どうした?」

「右手が黒く光ってるけどどうしたの?」

「え?」

アピスが自身の右手を見ると黒く光っていた

「なんだこれ?」

首を傾げながら無意識に結界に触れた瞬間

パリパリ

「「え?」」

触れたところを中心に結界にひびが入った

「なんで?」

アピスが首を傾げる

「そんなこと今は良いです!これで」

セリアがひび割れた場所を殴る

バリン

そうすれば結界に2人が通れそうなほどの穴が開いた

「「よし!」」

2人はその穴を通ってアリアに近づく

「アリア!」

「アリア様!」

そして近くに駆け寄りアリアに声を掛ければ

「ぇ?」

アリアはうつろな目で2人を見た

「「っ!!」」

いつも元気で明るかったアリアのそんな目をみて2人は絶句する

「あ、アリア!気持ちはわかるよ、家族が愛していた母親に殺されたなんてここrが折れる気持ちは分かる!でもまだ生きてる家族が居るんだ!起きてくれ!」

「アリア様!お母様の蛮行を止めるのは貴方しかいないんです!今の絶望しないで未来に希望を見てください!」

2人はそうアリアに言う だが

「いやぁだ、、、もういやぁ」

アリアは生気の失った顔でそう呟く

「私を守ってくれる人も心の柱も何も無くなっちゃった、、、私は弱いから、、、もう立てないよ」

「お前は弱くなんか

「弱いよ、、、だってもう立ち上がれないんだもん」

「「、、、」」

(ダメだ、、、アリアの心はもう)

(折れてるんだ)

アリア・サタナエルは死んだのである

そう2人は理解してしまった

だが1人だけそれを理解していない、、、いや

アリアが、、、あの2人の子供がこの程度で諦めるほど弱くないと理解している存在がいた

「まだ、みんなを救える方法があるよ、アリア」

「「「え?」」」

その声はアピスの右腕から聞こえた

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