魔眼の力

「居た!」

森から元の拠点まで戻って来たエレボスの目線の先には馬が数匹いた

「馬を皆殺しにされてなくて助かったぜ」

エクレアを背負いながらエレボスはそう言いながら一頭の馬に乗る

(追跡は絶対にある、、、どこまで逃げれるか)

そしてそう考えていると

「馬は潰しておくべきだったな」

エレボスの前から司教が数人現れその先頭には槍を持った男が現れた

「追跡がマジで厄介だな、、、まぁ、いい!」

エレボスは右目の魔眼をもう一度フルカス達に向ける

「「っ!」」

するとフルカス達はその場に倒れた

「魔眼あったら逃げ切れそうだな」

{いや、魔力量的に持たないよ}

「マジか、、、だったらさっさとずらかるしかないか」

そういうとエレボスは馬を出した




「そういえばウェスタまではどう行けばいいんだ?」

馬を走らせながらふとそう言葉を漏らす

{このまままっすぐ行けば行けるよ}

「そうか、、、逃げ切れるか?」

{このままじゃ無理だね、、、そもそも契約したての悪魔術師と魔教司教の伯爵級じゃ相当な差があるからね。正面切っての戦闘したら魂移しも相まって絶対負けるよー}

(、、、魂移しが厄介すぎる)

「魂事体に攻撃できないか?」

{そう言う闇魔法もあるけど難易度が高すぎて今のエレボスじゃ使えないね}

「逃げるしかないか」

そう言うと同時に

「「ガルゥ!」」

「追ってきやがったか!」

モンスターが追ってきた

「あっちの方が早いな。どうにかしないとまずいな」

(魔法でどうにかするか?下手に撃ちまくると魔力消費で詰む)

{魔力以外の代償でどうにかする?}

「、、、何がある?」

{うーん。代償でどうにかするってのはね本来推奨するところなんだけど、、、今回はダメね}

「、、、やってやら!魔眼」

魔眼でエレボスはモンスター達を見る すると

「「グァ!」」

視界に入ったモンスターはそのままの勢いで倒れていき後続のモンスターもそれにつまずく

「アクアとの経験が生かされたな」

そう言いながらエレボスは馬を走らせていく





{ミスた。本物のを渡したら本契約してくれないから普通の三割の効力しかないものを渡したのに、、、無意識に闇魔法を混ぜてるせいで五割ぐらいの効力出てる、、、マジでやらかした}

ベルはエレボスが強大な力に満足して本契約をしてくれないのではないかと悪態をつく

{本当は代償を払わせまくって私との契約を強くすると同時に悪魔の手を借りる恐ろしさを学ばせて無制限に使える本契約をさせるつもりだったけど、、、今払わせるのは逆効果になる。まー、ゆっくりと行きましょうOOにね}


私に目を付けられたのは不幸か幸運か、、、それを決めるのはエレボスだよ


ベルの顔はまさしく悪魔の笑みを浮かべていた

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