逃走と限界
「森を抜ける!」
馬を走らせて1日が経ち遂にエレボス達は森を抜ける
{森を抜けたら人間の足でも半日でウェスタまで着くよ}
「馬ならもっと早いな」
{残念だけど馬はもう無理よ}
「え?なんで?」
{ウマだって一日走らせられたら動けななるよ}
ベルは少し呆れた様子でそう言う
{馬はもうここで捨てるしかないよ、、、心は痛むかもだけど}
「、、、わかった」
森を抜けたエレボスはエクレアを背負うと馬の鞍などをすべて離して
「ここまでありがとうな」
そう感謝の言葉を言って頭を撫でた
「よし、、、行くか」
そうしてエレボスはエクレアを背負いながら走り出した
「はー、はー」
(いくら身体強化ありきでもさすがに8歳の体じゃキツイな)
エクレアの体と武器などの最低限の荷物を背負うエレボスはいくら同学年と比べてはるかに鍛えられているとはいえこの重量に疲労が隠せない
{さすがにキツイわよね}
「ああ」
{、、、}
(司教達はすでに居る。疲労が溜待ってるけど大丈夫かしらね)
ベルは興味九割九分、心配一分の感情を向ける
「今は前に進むしかないんだ」
そういいながらエレボスは歩みを進めていく
すると
「ぁ!」
(人?)
エレボスの進む先に数人の人影があった
「す、すいません」
エレボスはその人影に駆け寄りながらそう声を掛ける
{、、、}
だが
「あの、助け、、、っ!」
目の前に居たのは
「なっ!お前はあのメイドと一緒に居たガキ!」
「モラクス様から逃げきったのか?!」
「こんなガキが、、、ここまで」
アーデン魔国の魔教司教だった
「くそ!」
(先回りしてやがったのか!)
「魔眼!」
「「っ!」」
司教達はその場に倒れる だが同時に
グラッ
「っ!!」
(くそ、、、魔力が)
魔力切れでエレボスもふらつく
{大丈夫?}
「た、多分」
(、、、あと使えるのは一回ぐらいだな)
魔眼の使用可能回数を推定したエレボスは
「モラハラだかモラクスだか忘れたがそしつ追いつかれたとき以外に使うのはもう無理だ、、、追いつかれたときにも魔眼の対策をされたら詰む」
(くそったれ、、、神も仏もねえな。はは、悪魔契約者がいえることばじゃねえな)
そうエレボスは悪態をつく
{大丈夫?}
「な、なんとか。は、早くいかないと。追いつかれたら、、、まずい」
エレボスはそう言って足を動かそうとする だが
{、、、どうやら逃げる必要はなさそうだね}
ベルが感情を殺した声でそう言う
「え?どういう
「追いついたぞ!」
「っ!」
エレボスの後ろには
モラクスであろう男と十数人の司教が居た
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます