悪魔契約の定義

「嘘だろ、、、早すぎないか?」

モラクスの速さにエレボスは悪態をつく

「お前の魔眼によって30分近く森で動けなくされたのは正直、50年近くの俺の人生で一番驚いたよ。モラクス様のお力にに眷属支配が無ければ森のモンスターに食い殺されて全滅してたよ」

対してモラクスも同様にエレボスの魔眼の攻撃に悪態をつく

「そもそもお前の契約した悪魔はなんなんだ?修練を積んだ伯爵司教相手に完全に術中に嵌めれる悪魔って、、、それも契約してすぐのまだ10にも満たないガキがそんな力を行使できるほどの力をもつ悪魔っていったい何なんだ?」

さらにモラクスはそう言って疑念の目を向ける

「え?」

{どういうことなんだベル?いくらベルが俺に目を掛けていたとしてもさすがにアクアの魂だけじゃどうあがいても爵位持ちの下位クラスと同等レベルの悪魔ぐらいしか契約できないだろ?}

エレボスは困惑してベルのそう聞く

{、、、}

(しょうがないか)

ベルは諦めると

{私自身も爵位持ちの総裁と同格の力は持ってるよ。それでもあなたが伯爵司教相手に完全に魔眼の力でねじ伏せれたのはなぜかというとあなたが闇魔法の適性があるから、、、その力を今までは無意識に使って私の権能の力を底上げしてねじ伏せれたんだよ}

そう説明した

{っ!そういうことか!}

{ええ。あなたにはまだ早すぎる力だから言いたくなかったけど、、、こうなっちゃたらね。めんどくさい}

ベルはお手上げといった様子でそう言う

{そうかよ!だったら}

「お前も倒せる!」

そう言ってエレボスは獰猛な笑みを浮かべた






「{いくらベルが俺に目を掛けていたとしてもか、、、}」

ベルはそう呟くと口角を上げる  そして

「エレボスは悪魔契約をよ。今生ではそこまで見る機会は無いと思うから前世かな。悪魔契約は契約者からは厳格になるけどは契約さえ守るならばどんな契約の天秤を提示してもいい」

ベルはさらに口角を上げる

「私の正体、、、いつ話そうかな?楽しみだな、、、どんな顔するんだろ」

ベルの口角が最大まであがる

その顔は普通の人間はおろかアーデン魔国の人間ですら恐怖に精神が破壊されるだろう


そんな話をしていると

カチャ

メイド服に身を包んだ悪魔の女性がベルの部屋に入って来た  そして

「ご主人様。皆様がお待ちです」

そう恭しく言った

「え?あー、もうそんな時間?今のエレボスならモラクス程度どうにかできるでしょうし、、、参加しないといろいろ言われて面倒なのよね。アスタロトめんどくさいから運んで」

ベルはダルそうにそういう

「では、運ばせていただきます」

メイドはそう言うとベルのことをお姫様だっこで部屋から連れ出す

「はー、、、めんどくさい。  の悪魔の茶会ワルプルギスは100年ぶりかしらね?今回はフェルの提案よね。めんどくさい」

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