休憩の終わり

「ちなみに今でもボルディアとメーテリアはカグラの事を心底嫌ってるのよねー」

「え?!!」

(その娘のカエデをメーテリアさんがいるヘルメス邸に向かわせたけど大丈夫だったか?)

エレボスは内心顔を顰められる。

「でも、2人ともフレデリカの心からの笑顔を見てしまって2人も仲間になってそのまま世界を旅をしたのよ。そして4年間旅をして世界を見てその最後にメーテリアは現ヘルメス家の当主とお互いに立場を知らない状態で恋をしてね。お互いにその恋をあきらめそうだったからってフレデリカとカエデが裏で手をまわしてどうにかしたらしいわ。私も少し助言はしたけどほとんど2人で解決させたからね、、、あの時はうれしかったわね。まー、フレデリカとボルディアはそのまま聖騎士になることになったけどね。これで終わりよ」

そしてフレイヤは話を終えた

「ありがとうございます、、、母さんにそんな過去があったなんて驚きです」

「一応この後に大罪司教討伐の話があるけどそれは私も詳しくないから本人達か今の教皇ソフィアに聞きなさい」

「はい!」

(まー、当分は聞けないだろうけど)

エレボスがそう考えた 

その瞬間

「はっ?!!」

突然フレイヤが驚愕の声を上がった

「どうしたんですか?」

エレボスがそう言った瞬間

ゴゴゴ

「え?地震?」

突然揺れが来た

ゴゴ

「違う、、、」

ドカン

「なんかがこっちに向かってきてる?!!」

何かがエレボスたちのいる地下目掛けて突っ込んできているのだ

「何が起こって?!!何重にも結界や防壁があるのよ?!」

フレイヤはそう困惑と驚愕の混ざった声を漏らすが

「エレボス君私の後ろに!」

即座にエレボスを守る

「っ!」

ドカン!!!

そしてそれと同時に天井に穴が開き瓦礫が降り注いでくる

「「っ!」」

2人は共に襲い掛かってくる正体への疑問を持つ

そしてその正体を見た瞬間

「あっ!」

エレボスは納得を

「なっ、、、」

フレイヤは深い困惑を覚えた

「エレボス!助けに来たぜ!」

大穴を開けたのは

「ベルゼ!」

暴食の大罪司教にしてエレボスの現・唯一の味方ベルゼであった

「くたばれ、クソババァ!」

ベルゼは落下の勢いのままフレイヤに槍を構え襲いかかる

「っ!ミラー・ブロック」

ドカン!!!!

それをフレイヤは持っていた杖で防いだ

(あ、あの威力の技を?!)

エレボスはその光景に驚愕する

「っ!そんなこと考えている暇があったら逃げないと!ベルゼ!どういう状況だ?!!」

そしてそう問うと

「エテルが今ユグドラシルの街に入った!ついでにお前の母親もな!」

ベルゼはそう言った

「なっ!」

(衛兵が騒いでたのは母さんの使者じゃなくて母さん本人か?!)

「だったら魔蟲でここから出してくれ!!」

「ああ!」

ベルゼは魔蟲を数体召喚する

「ふふ」

だが

「逃げれるとでも?」

フレイヤはそうベルゼに言う

「腐っても大罪司教ですよ?」

「隷属の呪印があるんですよ??これがある限り無理ですよ」

「フレイヤさんこそ何言ってるんですか?暴食の大罪司教ですよ、ベルゼは」

余裕そうなフレイヤにエレボスはそう言う

「呪印は魂に癒着しているから喰うなんて無理よ。コーヒにミルクを混ぜた後にミルクだけを飲むなんて無理でしょ?」

「ぇ?」

しかしフレイヤはそう返した

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