反逆の拳

「う、嘘だろ、、、」

(メルトでもどうもならないのか、、、)

エレボスの表情が絶望に染まる

「もちろん私を殺せば解けるわよ?でもまず私を殺すことは難しいうえに万が一殺せたとしてもその後エレボス君の人生が流石に終わるわよ?」

そしてそんなエレボスにフレイヤは追撃する

「っ!!」

幻想消失イマジナリー・ロストで消し去るか?いや、あんな出来損ないでこのババァの魔法をどうこうできるわけがねぇ!)

全ての手が塞がれてエレボスは絶望する

「それで?」

「「はっ?!」」

しかしメルトは一切それに対して絶望など考えていなかった

「エレボス?俺の固有魔法はなんだ」

そしてそうエレボスに聞いた

「え、、、」

エレボスは一瞬あっけにとられ

「っ!」

直ぐにその意思に気が付いた

そして

だろ?」

そう笑みを浮かべてそう言った

「は?秘密?」

それにフレイヤが驚いた様子でそう声を漏らす

ガキン

「エレボス!かなり痛むが歯を食いしばれ!」

メルトはフレイヤを横に吹きとばし

「アンチ・ロマノフ!」

ドカン!

「がぁ!!」

エレボスにフルスイングの右ストレートをエレボスの顔面に叩き込んだ

激しい痛みそして

バリン

そんな音が脳裏に響いた

「反逆ノ拳。いかなる障害や問題を破壊する反逆の拳、、、それが俺の固有魔法だ。そして俺の反逆の拳は女王様の呪印に反逆できたようだな」

「も、もう少し穏便な方法は無かった、、、のか?」

「ぶっちゃけ結構ギリギリだったもんで」

「りょ、了解」

2人がそう話していると

「2人とも生きて帰れると思うなよ?まー、エレボス君はクソ弱いからどうとでもなるか」

フレイヤが絶対零度の殺意を2人に向けてそう言った

「組んで潰すか?」

エレボスがメルトにそう問う

「ベルフェゴールの契約無しのお前がミジンコ程度の役すら立てるとでも?俺の全力でも薄氷でタップダンスをするようなもんだぞ。お前は俺の魔蟲で地上まで送るからさっさとエテルに契約を返してもらえ」

それにメルトはそう返した

「っ!了解!」

そしてそれにエレボスは従う

「よし行け!」

ガシッ

エレボスは魔蟲によって捕まれ

ブーン

地上まで運ばれる

「あ!後エレボス!

ドカン

         には気を付けろ!」

「え?!」

(爆発で聞こえなかった)

ベルゼの叫んだ言葉はフレイヤの魔法の爆音によって重要な部分がかき消された

「まぁ、良い。上には大罪司教2人にそれとほぼ同格が1人そして母さんが居るのか、、、地獄か?」

エレボスは穴を上りながらそう呟く

(色欲と強欲、、、俺の冒険欲で潰してやる!)

そんな覚悟を持ってエレボスは地上に出るのであった




「さて、、、適当に戦ってればあんたは戦線離脱だ」

ベルゼは槍を構えそう言う

「上の戦況わかってるのか?カタリナとフェルト、、、そしてマモちゃんが居るんだぞ?」

「マモも居るのかよ、、、あいつ大罪司教としては弱いが普通にあの年で王司教の上位クラスの実力とアリス様クラスの権能を持ってるからな」

(それに対エレボスにおいてマモちゃんは最高の相性だぞ、、、流石に少しマズいな)

「行くぞ」

そう言うとメルトはフレイヤに襲い掛かった

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