3.5章 1年半の空白

3人

時は進み今はエレボスが家を出てから8ヶ月が過ぎた頃


とある場所のとある家

「そこは青色にしよう」

「了解」

ハジメの言葉にエレボスはそう返す

「なんか模様付けません?」

「そうだな、、、適当に書いとけ!」

「了解!」

白少年の言葉にハジメは笑みを浮かべてそう返す

「後、そこの壁は開けといてくれ。例の絵画を飾るから」

「あー!あれか!予定だとここ男だけのむさくるしい場所になりますからね」

「まー、団長がそんなかわいらしい姿だから問題ないだろ」

「確かにな」

3人はそう和気あいあいとした雰囲気で家を改築していくのであった





「それで団長、ひとまずあと数日で改築は終わるけどその後はどうするんだ?」

一息休憩をしているなかエレボスがそう口を開く

「道化師と逃走者のどっちを先に奪うんだ?」

白少年もそう聞く

「先に道化師の方に行く。あいつの権能とお前の魔法があれば一切怪しまれずに逃走者を救える」

それにハジメはそう返した

「なるほど、、、それにあいつ権能以前に固有魔法もすごいからな」

白少年はそう付け加える

「透過か、、、確かにお前から聞いた話だと相当ヤバいよなそれ」

「万物全てをすり抜けれますからね、、、結界とか無効化できるのはやばいだろ。俺の魔法も世界の仕組みから自分を透過して突破してきたからな」

「まさに道化師だな」

エレボスがそう言うと

「お前の固有魔法もだろ」

「失楽園、、、そもそも範囲回復+解呪ってだけでも十分なのにあんな埒外な力まであってバケモンだろ」

ハジメと白少年はそう返した

「だな、、、というか固有魔法の話になるとハジメだろ。誰も想像しないだろうなハジメの固有魔法がまさか」

「僕はこれでよかったと思ってるけどね」

エレボスが面白そうに笑ってそう言うとハジメはどこか誇らしげにそう言った

「最強の団長がそれですからね、、、眼無し+契約無しでも下位の大罪司教なら勝てますよね?」

「うん。サタとマモなら余裕とは言わないけど勝てるな。ベルゼは今のままなら余裕だけど化けられるとまずいな」

「良いじゃねぇか。そんな奴だからこそ味方にする価値がある!」

白少年は嬉しそうにそう言う

「嬉しそうですね」

そんな様子にエレボスがそう言うと

「当たり前だろ!道化師もそうだが俺なんかが霞んで見えるほどかっこいい男だ!」

白少年はさらに嬉しそうにそう言う

「俺なんかが霞んでの部分は少し否定したいけどあいつらがかっこいい男であることは間違いないね」

それにハジメは同意する

「さっ!休憩は終わりだ。今日中に色塗り終わらせるぞ」

「「了解!」」

そうして3人は壁を塗り進めていくのであった

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