アクアの葬儀
「これより、アクアの葬儀を始めます」
そうフレデリカが宣言すると同時に
「グスグスッ」
「アクア」
「先輩」
辺りからメイドの悲しむ声が辺りに広がる
「まず、エレボス様」
「ああ」
エレボスは壇上に立つと
「まずはみんな、、、今回の一件本当にすまなかった」
そう言って深々と頭を下げた
「「っ!」」
それを見てメイドたちは息を飲んだ
「俺の個人的な、、、勝手な行動のせいでアクアは死んでしまった。その結果みんなも悲しませてしまった。だが!この失敗を失敗のまま終わらせる気は無い。アクアが最後に残してくれたこの悪魔契約でな」
そう言うとエレボスはベルの力を使った悪魔術式の砲撃を空に撃った
「「なっ!」」
「なんで?!!」
その光景にメイドは悪魔術式を使ったことに驚愕をした。特にフレデリカはいつもの落ち着いた顔を完全に驚愕に染めた
「アクアが残してくれた俺を信じてくれたことを心に刻んでこれから俺は歩んでいく」
「「っ!」」
「上に立つ素質、、、やっぱりあるわね。私が、、、私が育てないと」
そうしてその後葬儀はつつがなく進んでいきアクアが死んだことに皆悲しみはあったがエレボスの最初の話でどこか明るさもあった
「では、これで葬儀を終わります」
そして全ての肯定が終わりフレデリカがそう宣言した
メイド達はアクアの墓石を囲み談笑している。それをアクアにも聞こえるようにと
「私も」
フレデリカもそれに混ざろうとする だが
「あ、フレデリカ」
それをエレボスは呼び止める
「どうされました?」
「その、、、ちょっと俺の部屋で話さないか?」
そしてそんな提案をするのであった
「は、はい。もちろんです」
(なにかしら?)
フレデリカは疑問に思いながらエレボスについて行く
エレボスの部屋
「座ってくれ」
そうフレデリカに言いながらエレボスは紅茶を淹れる
「私が淹れますよ」
「いや。俺がやるよ」
「そうですか、、、」
(本当にどうしたのかしら?いつもならお茶なんて入れずにすぐに話していたのに、、、話ずらいのかしら)
「エレボス様。そういえば明後日にでもご両親がお帰りになるそうですよ」
「そうか、、、アクアの件、どう説明するか」
「メイド達に話したことをそのままいえばいいのですよ。無茶をしたことはお怒りになるでしょうがきっと許しになってくれますよ」
「そうか、、、よし。できたぞ」
エレボスは紅茶を自分とフレデリカの前に置いた
「いただきます」
フレデリカはその紅茶を飲む
「うん。メイドレベルとは言いませんが十分おいしいですよ」
「ありがとうな、、、それでなんだが」
「はい」
「、、、俺は、、、選択を間違えたのか?」
そういうエレボスの瞳には涙があった
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