スロータイム

「あー!!」

拝啓皆様、いかがお過ごしでしょうか私は今

「くそ!貿易の諸々手続きこんなにめんどくさいのかよ!」

エクレアとのメーロン取引の準備をしていた

(各種書類に流通路の作成やらどんだけあんだよ)

「ふふ。本来ならさらに商会関連の書類という地獄のような書類も必要なんですよ。今回はこの国最大の商会、ヘルメス商会が相手なのでそこが無くなってるんです。運がよかったですね」

「はは。商会相手の書類とか絶対ヤバいじゃないですかー」

「当主様も嫌がっておりましたよ」

「そうか、、、よし!これで終わりっと」

エレボスはペンを置く

「お疲れ様です。確認しますね」

そしてフレデリカが書類を見る

「ふー」

(エクレアと出会って3週間超、、、濃密な時間だったな。魔教司教そして悪魔、、、ベルとの契約。闇魔法の本格的使用の戦闘。1個1個が大イベントなのにそれを同時に3つだ)

「そりゃー、濃密だよな」

「ん?どうされました?」

「ん?ああ、すまん声が漏れたな。エクレアと出会って濃密な時間を過ごしたなって」

「なるほど、、、確かに大イベントの連続でしたからね。そういえば、あと1時間後にアクアの葬式を執り行いますよ」

フレデリカは書類を読みながらそう言う

「そうか。死んだ理由は、、、

「言われた通りという理由です」

「ありがと。さすがに魔教司教とやりあったなんて理由はいろいろとな」

「ですね、、、はい。書類に問題はありません」

「ああ。それじゃー、アクアの葬式の準備手伝うか」

「メイドに任せていいんですよ?」

「アクアは俺のためにいろいろと、、、本当にいろいろと助けてくれたんだ。やらしてくれ」

そう言ってエレボスは部屋の外に出て行った

「、、、」

(変わったわねエレボス。エクレアちゃんと出会うまではしゃべり方もどこか猫を被った感じだったけど今は猫が外れてる、、、貴族なら猫を被ることも必要だけど、ベルムート家は、、、)

「さて、今回の一件でエレボスは飛躍的に心身共に強くなったし、、、今後の特訓はもっと厳しく行っていいわね」

そんな恐ろしいことを口に出しながらフレデリカも部屋を出るのであった





???

{くそ!あの子娘達が!私とエレボスとの契約を力づくで封じるなんて、、、私の力はどうにかエレボスに渡せるけど会話はもうできない、、、どうにかしないと。このままじゃ取り返しのつかないことに!}

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