大礼拝

「じゃー、私は着替えてくるから、エレボスもその服に着替えておいて」

そう言ってエクレアはその場から消えた

「さて、、、どんな感じなんだ?」

エレボスは着替えながら壇上横から礼拝の様子を見る




「我らが神セラフの寵愛を抱く六大霊祭りを終え、偉大なる六大精霊が一柱にしてエルピス家に水の加護を与えてくれしウィンディーネ様への感謝をここに」

エクレアの母親、メーテリアがそう言うと

彼女の足元に魔法陣が現れる それと同時に

カツカツカツ

エクレアが壇上に現れた 

「っ!」

そしてエレボスは息を飲んだ 何故なら

「き、綺麗」

まるで天女のような姿のエクレアが居たからだ

「ぁぁぁ」

その光景にエレボスが目を奪われていた しかし

「そしてさらに今日は私の愛娘を救いし小さくも勇敢な勇者に祝福を。エレボス、、、前に」

「っ!」

自分の名前を呼ばれ、元に戻る そして

壇上へ歩き出す

「あのような幼い少年が伯爵司教を!」

「その前には連れが倒したとはいえ騎士司教にも接敵したと聞いたわ」

「まさにね」

歩いていくエレボスを見て礼拝者はそう小声で話す

そしてエレボスがメーテリアの元にたどり着いた すると

「ん?」

エレボスはメーテリアの顔を見て少し驚いたような顔をした

(なんか、、、この人見たことあるような)

そうエレボスは思った

「エレボス。あなたに最大限の感謝を。その感謝の印としてをあなたに授けます」

しかし礼拝続く メーテリアの言葉終わるとエクレアがどこからか一つの白銀の聖杯を出した そして

「水を司りし精霊の王ウィンディーネよ。私に英雄を称えし聖水をここに」

そう唱えた すると

ポコポコポコ

聖杯から突如水が染み出て瞬く間に水が聖杯に溜まる

「私を救ってくれた英雄様。どうぞ」

そしてエクレアは聖杯をエレボスに渡した

「え?」

(の、飲めばいいのか?)

そうエレボスが困惑すると

「飲んで」

そう小声で言った

「っ!」

そしてエレボスは聖水を飲み干した

「続いて皆様にも聖水を」

それと同時に礼拝者もどこからか聖杯を取り出してその聖杯に水が一斉に溜まった

そしてエレボスと同じように聖水を飲み干した

そして

「さて皆様。これにて大礼拝を終幕します」

そうメーテリアが言うと同時に全員が聖杯を懐などに戻した そして同時に

「では、これよりはエルピス家ではなくヘルメス家としての公動を行う。今回はヘルメス家の長女ヘルメス・エクレアが攫われたところを救い出しさらにそこからウェスタまで道中魔教司教の伯爵司教からエクレアを守りきりなんとそのまま討伐した勇敢なる行為に対するヘルメス家最大の敬意と感謝を伝え称えるものである。

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