姫と王子の出会い
1年半前
(はぁ、、、めんどくさい)
エテルは笑顔で内心飽き飽きしていた
「ぜひ!テニスギルドへ!」
「いやいや!拷問ギルドへ!」
「黙ってろ!エテル様!人体解剖ギルドへ!」
というのも入学してすぐにギルドの勧誘にあっていたのである
(めんどくさい、、、というか最近男が嫌いになって来たのよね)
当時まだ完全には記憶は戻ってはいなかったが戻っていた少しの記憶が男性恐怖症を無意識に引き起こしていた
そのためエテルは男に近寄られて気分害していた
「、、、」
(どうしようかな、、、いつもより多くて囲まれてる。堕落の眼を使うか?でも最近制御できないからフレデリカさんにむやみに使うなって言われてる)
そうエテルが考えていた時だった
「貴方達!」
一人の青年の声が響いた
「「っ!」」
その声に全員が固まった
「セラフィムの!」
「アンタレス様の息子!」
そして勢いよく散っていった
「本当に、、、エテルさんでしたね大丈夫でしたか?」
「は、はい、、、助けていただいてありがとうございました」
「気にしないでください。神セラフは助けることを美徳としています、、、って、めんどくさい説法は聞き飽きますよね。私はハロルド・アンタレスと言います。一応ギルド・セラフィムのギルドマスターを務めさせていただいています」
そう言ってハロルドを手を差し出す
「セラフィム、、、」
(セラフ教のギルドか、、、セラフを学ぶのに使えそうだな)
エテルはそんな打算を持って
「そんな方と会えるなんて光栄です!」
手を握る
「はは、嬉しいですね」
そんなことハロルドは一切気が付くことなく手を握る
「ん?」
だが
「、、、失礼」
「え?」
突然エテルの手を強く握り目を瞑った
「な、なんですか?」
(寒気がしてきた)
そうエテルが考えていると
「、、、もし学園生活で困ったことがあったら私に頼ってください」
ハロルドはそう言って
「それでは」
ギルドに勧誘することなく去っていった
「どういうこと?」
(あの感じどこかで?)
ハロルドの今の雰囲気にどこか覚えがありながら
「まぁいいか」
特にエテルは気にすることなく歩みを進めた
「ハロルド・アンタレス、、、中々におもしろい人間ね」
アスタロトはそう呟く
「そうね、、、アンタレス枢機卿の息子なだけあるわね」
隣に居たベルも呟く
「相当強いでしょうね」
「侯爵司教までなら1人で確実に倒せるでしょうね」
「それは、、、すごいですね」
「そうね」
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