対エレボス・ベルゼ対応会議 レヴィ・カタリナ編

「それで?話っていうのは?」

カタリナがそう聞く

「狂信者のフェルトにはアリス様の指示通りベルゼを殺すなと言ったが、、、ベルゼとエレボス両方殺して構わない。と言うかベルゼに至ってはやばくなったらもう殺せ」

「っ!!」

レヴィの言葉にアスモは絶句した

「殺せって、、、いくらなんでも。確かに裏切り行為はしたけどあれは情状酌量の余地が多いある。それに、、、ハジメ曰くベルゼは今回のような時の反逆してでも行動するって明言して悪魔教団に入ったって、、、それなのに殺すって」

そしてそう付け加えた

「俺もそうはしたく無い。でも、、、仮に動いたら取り返しがつかない事になる。考えてもみろ。仮にベルゼを取り逃がした場合を」

「っ!!!」

カタリナは想像をし顔を激しく顰める

「それしか無いか、、、でも!それは最悪の手段だよ!」

「当たり前だ。仲間を殺すなんて確実にアリス様の逆鱗に触れる。俺だってやりたくはない」

あくまでベルゼの殺害は最終手段だ

「そしてエレボスに対してだが少し絡め手を使う」

「絡め手?」

「ああ。ただそれは多分抜けられる」

「なら意味ないじゃん!」

カタリナはそうツッコム

「いや、それをすればな・・・という話になる。そうなるならカタリナも全力で動けるだろ?」

しかしレヴィが一つ説明すると

「さ、さすがは魔国の宰相様!」

一発で手のひらを返した

「ハーベスト・バースト」

ドカン!!!!

「ギャー!!!」

そしてカタリナにレヴィの魔法が放たれた

「何するのよ!!」

5枚の壁がぶち抜かれるほどの威力 普通の人間なら消し炭になっているそんな魔法を喰らったカタリナだが出血が酷いだけですぐに声が出せている

「誰が宰相だ!!!」

「目の前の乱暴俺っこ女」

「ハーベスト

「すいませんでした!!!」

二発目は流石にヤバいとカタリナは顔を青ざめそう言う

「次言ったら潰すぞ」

「はい!!」

「さっさと準備しろ!」

「はいー!!!」

こうしてレヴィとアスモの会議は終わった





「俺だってベルゼを殺すなんて絶対にしたく無い」

1人部屋の中でレヴィはそう呟く

(正直言ってこの問題はベルゼを殺さずに捕らえたとしても禍根が残る。アリス様かハジメ以外じゃどうしようもならないようなそんな状態)

「本当に戦争ほど人を苦しめるものは無いわね」

レヴィは呆れた様子でそう言った





「ハジメ、、、アリス様。助けて」

カタリナは1人でユグドラシル内を歩きながらそう呟く

(私達じゃどうも出来ない。ベルゼは良い子だから今まで我慢してきていた。だからこそ今回の一件じゃどうも出来ない!)

アスモは涙を浮かべ空を見上げるのであった




「ベルゼも困ったもんだな、、、過去に囚われるなんて」

フェルトがそう呟くと

{アリスが1番過去に囚われてるけどな}

男の声がフェルトの脳裏に響いた

{ルシファーか。うるさい。あの人は、、、忌まわしき自身の過去を自身で取り返せる。ベルゼとは違う}

{ベルゼもその為に動いてるけどな}

{分かってますよ!でも、、、私はアリス様のお人形さんだから、、、私だけがあの人を笑顔に出来る}

フェルトは鬼気迫る様子でそう思うのであった

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