対エレボス・ベルゼ対応会議 悪魔教団編2

「ハジメを呼ぶのは確かにアリかも知らないな」

レヴィは考える

(ハジメの力は凄い。権能は攻守共に最強。戦闘技術はアリス様と同等と言っても差し支えない。魔法技術だけはサタと同等だけどそもそもサタの魔法技術は世界有数だからな)

「だがな、あいつに頼るとなると他の司教達が拒絶しかねないな」

レヴィがそう言うと

「そ、それに!今は忙しいんじゃ無いかな?リオンちゃんの仕事手伝ってるんでしょ!」

カタリナがここぞとばかりにそう捲し立てる

「私は普通に組みたく無い」

そしてフェルトもそう言う

「ハジメに頼るのは無しだな。よし俺達でどうにかするぞ」

「「うん!」」




「ということでまずベルゼは確実にここユグドラシルへ来る。そしてこの街で暴れられたら流石にやばい、、、だけどそこはもう気にしなくていい。気にすべきはベルゼの確保だ。爆発寸前の今の状況で次逃げられたら確実にアリス様の恐れていた事態が起こるぞ」

レヴィがそう言うと

「え?でも流石に下手に暴れたらエモクロアや精霊へのダメージが大きすぎるんじゃ?」

カタリナが心配そうに呟く

「ですよね?流石に危険があるのでは?」

フェルトも追随する

「その問題よりもベルゼを止められなかった時の方がヤバい。魔国内で解決できることととできないことならできる方で問題を起こす方がまだマシだ」

しかしレヴィはそう返した

「それにこのユグドラシルの街の名の元であるこの神樹ユグドラシル、、、これの真実さえ知っているなら別にエモクロアの問題はどうとでもなる」

そしてそう付け足した

「というか、、、仮にこのことが私達以外で漏れたら」

「やめてよ、、、最悪の厄災が目覚めるなんてアリス様の冗談が現実になる」

3人の顔が闇に染まる

「話を戻そう。ベルゼとエレボスがこの街に来たら俺とカタリナの部隊を動かす。そしてそれをフェルトが率いる。出来る限り被害は出さないでほしいが最優先はベルゼの無力化だ。アリス様からは殺すなと言われているからそれだけは守れ。エレボスに至っては出来ればでいい、重要度が段違いだ」

しかしレヴィは話を戻しそうフェルトに指示を出した

「了解です。ところでその場合カタリナはどうするんですか?」

「カタリナが表に出れないのはベルゼとエレボスにアスモの仕事がバレたらヤバいと言うことだ。表向きは遊撃と言うが本当は、、、」

「その話はやめましょうよ」

フェルトがそう顔を顰めて言う

「別に気にして無いよ。今更」

「いや、、、聞いたわよ。エテルに、、、」

「っ!天然で傷を抉るな!!」

「あ、ごめんなさい」

「それで!カタリナなんだが、、、ちょっと別件を任せたいんだ」

「別件?」

カタリナが首を傾げる

「この後話す」

「?」

こうして悪魔教団側はユグドラシルを破壊する覚悟でベルゼを捕らえることとなった

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