エレボス(ベルの恩恵)VSフレデリカ(弱体化) 1

ドカン!!!

「ぐぅ!」

フレデリカは剣を地面に突き刺す

(な、何このバカげた出力の暴風は?!)

エレボスから放たれた暴風はフレデリカをもってしても剣を地面に突き刺してどうにか耐えれるほどの威力であった

(今のエレボスじゃこんな威力出せない。どうなってるの?!)

フレデリカはただ困惑するしかなかった





「やっぱりか」

困惑するフレデリカとは対照的にエレボスは今の状況を完全に理解していた

この力の正体 それは

(黒牙の魔力で封印が弱まってベルが俺を通して力を使えるんだ)

ベルの力だった

「にしても会話するよりも力を渡す方が軽いってどういうことだよ」

そんなことを言っていると

ビュン

「うぉ!」

またもや風がエレボスを押し出す それと同時に

バリバリ

風を割って電撃がエレボスが居た場所を襲う

「っ!」

(俺じゃ電撃は躱せないな。ベルのお陰だな)

背に汗をかきながらエレボスは息を飲む

「逃げたいが、、、森の時みたいな速度で追われたら終わりだ。どうにかしてフレデリカを削らないと」

(でも、勝負になるのか?圧倒的なんて言う可愛い言葉で済む力の差じゃないぞ!)

エレボスは悩む だがその悩みは強制的に決められる

「はっ!」

ズバン!

「っ!」

フレデリカが暴風をたたき切った

「その刀、、、なるほど。刀の力で魔法を強化したんですね」

そして黒牙を見てフレデリカはそう言うと剣を構えた

「逃げるのは無理だな、、、戦うしかないか」

(フレデリカは消耗してる。それに回避はある程度ベルができる。刀が終わってるのがかなり厳しいが)

「やるしかない!」

エレボスとフレデリカはお互いに駆け出す

「ホーリースピリティアブレイク!」

「ソロモニア・テンペスト!!」

ドカン!!!

「ぐっ!」

2人の必殺技のぶつかり合いはエレボスが吹きとばされる結果になった

しかし吹きとばされるだけで済んだのだ

「俺でも打ち消せるとなると相当消費してるな」

エレボスは軽く笑みを浮かべる

「っ!?神聖術式?!なんで?!!」

対してフレデリカはエレボスが神聖術式を使ったことに驚愕していた

「ちょっと種があってね、、、消耗しているみたいだし俺を追ってこれないようになるまでは削らせてもらうぞ」

エレボスはそう言う 

だが

「、、、これは将来のことを考えて出し惜しみしているのは悪手ね」

フレデリカはそれに意識を割くことなくそう言うと

次の瞬間

!」

相容れない二つの単語をはっきりと言ったのである

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