「さて、、、ひとまず逃げることは出来た」

屋敷から離れたエレボスはそう言って近くに会った岩に腰かけた

「現状の問題はどこどうやって逃げるかだ、、、封印が破壊できなかったのがまずい。フレデリカか悪魔教団の本拠地の神聖国か魔国に行くか?会話は出来ないがベルの力は使える。それに黒牙はここにある」

そう言うとエレボスは刀を鞘から抜いた だが

「なっ!」

エレボスは驚愕した

「刃こぼれしてやがる!」

なんと家宝の刀が刃こぼれしていたのだ

(おいおいマジかよ!このレベルの刃こぼれじゃ刀としては使えない)

「どうにかしないと。刀、、、刀、、、っ!確かヤマトは日本みたいな国だったよな」

(そこだったら研いでもらえるんじゃないか?)

エレボスはそう考えた

「ヤマトはここから東に行って海を渡って行ける鎖国国家で神聖国も魔国かかわりが薄い。だったら少しの間はごまかせる」

(ただ、フレデリカもヤマトに行くことの可能性は普通に気が付くしむしろ確率が高いって考えるだろ)

「、、、仮にフレデリカが来たらやばい。すぐに行くのはマズいか?」

エレボスは頭を悩ませる

そして次の瞬間

ビュン!!!!

「え?」

いきなり、、、あまりに局地的なありえない風速の暴風がエレボスを襲った

(な、なんだ?!!)

エレボスはあり得ない状況に困惑する だが事態は悪化する

暴風によって7mほど舞い上げられた一瞬の後、元々エレボスが居た場所に

バリバリバリ

「なっ!」

電撃が走った そしてそこには

「躱した?!今のエレボスじゃ無理なはず」

「ふ、フレデリカ?!!」

暴食の大罪司教ベルゼと100人の魔教司教の精鋭と闘っていたはずのフレデリカが立っていた

「な、なんで?!」

上空に居ながらエレボスは唖然とする

「全員潰してきたんですよ。ベルゼとか言ってた大罪司教と7割には逃げられましたが」

そう言うフレデリカはよく見ればところどころ血だらけでありいくつか深い傷もある

「嘘だろ?!どんだけ化け物なんだよ!!!」

エレボスはそう絶叫する

だが

「え?」

フレデリカの顔は困惑に染まっている 

そして

「なんで落ちてこないの?」

そう呟いた

「え?」

(そう言えば落ちない、、、俺のことを上昇気流が押してる)

エレボスの体を風が何故か押し上げているのである

「、、、まさか!」

そしてエレボスはその理由に気が付く

「だったら!」

エレボスはフレデリカ両手のひらを向ける そして

「ぶっ飛べ!」

そう言った

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