ハロルドと魔導ギルド

「ダメー!!!!!!」

先輩に迫る光の剣

星女神之矢アルテミス!!」

ドカン!!!

「ぇ?」

「なっ!」

「っ!!」

それを1人の青年が相殺した

「間に合ってよかった、、、流石アリエルさんとテルの部下だ。気合いが違いますね」

「「っ!?」」

その青年の正体は

「「ハロルド(さん)?!」」

セラフィムのギルドマスターであるハロルドであった

「ざっと100人、、、よくここまで減らしてくれました。これなら私1人で制圧できます」

ハロルドは魔道ギルドの数を見てそう呟く

「え?教皇候補も居るのに?!」

その言葉にエテルが驚愕する

「ふふ、アルトリアは4人の教皇候補の中でも一番強いです。それこそ上位聖騎士とも互角以上に戦っていましたよ。しかし私は聖騎士の副隊長程度なら確実に倒せる、、、隊長となると五分五分ですけどね」

「っ!!」

ハロルドの言葉が嘘ではないことをアルトリアの顔が物語っていた

「さて、、、どうしますか?私としても教皇候補と揉めたくはない」

「、、、今日は引くしかないか。全員撤収だ」

そしてアルトリアは撤退することにした




「さて、、、神の恩恵たる癒しを。ホーリーヒール」

ハロルドはボロボロの先輩に回復術式を使う

バリン

それと同時にエテルの足を縛っていた鎖が解かれた

「せ、先輩は、、、他のみんなは大丈夫なんですか?!」

「安心してください。少しの間救護騎士団のお世話になるでしょうがそれだけです、、、最後まで立っていたこの方も同じです。固有魔法を体の中にまで入れて防御を高めていたのでしょう。彼の固有魔法、精神の鎖は自分の硬い意志をそのまま鎖の硬さに反映させる。よほど後輩思いなのでしょう、、、勘違いの無いように言っておきますが彼に恋愛感情はないですよ」

エテルの心配にハロルドはそう返した

「よかった、、、さて、アリエルさん達はもうすぐ帰ってくるでしょうし待っていましょう」

ハロルドがそう呟くと

「なぁ、エテル」

先輩が話しかけてきた

「なんですか?」

「、、、セラフィムに加入したらどうだ?」

「っ!」

「このままじゃエテルはいつまでも狙われる。異端の聖剣の後ろ盾があるとはいえ学園内ではそれも効果が薄い。次は守り切れるか怪しい。ハロルドさんは信頼に値する方だ。俺がさん付けすることが何よりの証拠だろ?」

先輩はエテルにそう言う

「、、、それは」

(私はフレデリカさんの知り合いで、アリア達勇者とエレボスの友人。セラフにおいての権力闘争で相当な価値があることは明白)

「その対価に守ってもらう」

エテルは自身の価値とそのリターンを考える

だが

「今のエテルさんをセラフィムに入れる気は無いですよ」

ハロルドがそう言った

「「え?」」

「セラフィムはセラフ教を学び広げることが目的です。その意思が無いエテルさんを入れるわけないでしょう?」



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