姉の学園帰宅
夜
「それじゃー、お父様、お母様、エレボス、みんな行ってくるね」
夕食が食べ終わりエリンは学園に戻る
「ああ。もう3年で卒業なんだ。頑張りなさい」
「はい!」
「寂しくなったらいつでも戻ってきなさい」
「大丈夫だよ」
ラオスとサーレがそう話していると
「お姉様、これ」
エレボスがエクレアに黒緑の宝石が付いたペンダントを渡した
「ペンダント?」
「さっき作ったお守り。俺も昔に似た者もらったからそれを待てして作ってみたんだ」
そういうとエレボスは胸元から青い宝石の付いたペンダントを見せた
(マカロンからもらった奴はなんか本当に効果があるけど、俺が作った奴は悪魔術式と闇魔法で作っただけのただの石だけど)
「ありがとうね。大切にするよ」
エリンは首から下げ胸元にしまった
「それじゃー、行ってくるね」
そしてエリンは馬車に乗った
「元気でな」
「気を付けてね」
「またね!」
そうしてエリンは学園に戻って行った
「さて、、、戻るか」
そう言うと後ろから
「エレボス様、明日の勉強ですが」
フレデリカがそう声を掛けてきた
「ん?もう学園の入試対策は全部終わっただろ?」
「なので、別のことについて。悪魔術式を使うならそれに関することを色々と。例えば悪魔と精霊の詳しいことはまだ教えていなかったので」
「あー、なるほどな」
(確かに、自分の武器だけ知っていてもいざという時に応用ができないからな)
「わかった。それではお父様、お母様、自分はこれで」
ラオスとアーレにエレボスがそう言うと
「ああ、、、それにしても」
ラオスが少し気になった様子でエレボスを見る
「どうされました?」
「エレボス、、、フレデリカに本当に懐いたな」
「え?あー、、、そうですね」
「フレデリカが見た目通りの年齢だったら結婚していたりして」
サーレが茶化すようにそう言うと
「「いや。母親(息子)同然の相手にそんな感情湧きませんよ」」
エレボスとフレデリカははっきりとそう言った
「その返しはなんか母親として悲しいわね」
サーレは悲しそうにそう言う
「はは」
(ぶっちゃけ、両親との思い出別にすごいのは何も無いんだよな)
「でも、本来なら一人ぐらい思い人が居てもいいのだけどね。早い子だったらファーストキス済んでるし」
「っ!」
(7歳の時に済んでるんだよな、、、というかエクレア元気かな。姉さんいわくものすごく強くなったらしいけど。きれいになったんだろうな、、、会いたいな)
そんなことを考えていると
ドガン
「がっ!」
突然頭に何かが振り下ろされた それは
「エレボス様がエク、女の子に気を取られるのはイラつきます」
フレデリカの拳だった
そしてエレボスの顔が紅いのは果たして何が原因だったのだろうか
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