精霊と悪魔 1
次の日
「あ、頭痛い」
エレボスは頭をさする
「今日の授業始めますよ」
フレデリカはそれを気に留めずにそう言う
「昨日も言った通り今日からはまず精霊と悪魔についてです。まず昔にヘルメス家で聞いた話は覚えていますか。色々と教えてもらったと聞きましたが」
「ああ。精霊は火・水・風・雷・地・自然の6属性の種類があり、各属性の最上位の精霊は6大精霊って言う。精霊には区分があって上から
・六大精霊
・十二天精霊
・大精霊
・上位精霊
・中位精霊
・下位精霊
・精霊
・微精霊
の8段階。
そして精霊と悪魔の力関係は
大罪悪魔>六大精霊>王悪魔>十二天精霊>君主悪魔>公爵悪魔>大精霊>侯爵悪魔>伯爵悪魔>上位精霊>騎士悪魔>総裁悪魔>中位精霊>上位悪魔>中位悪魔>下位悪魔=精霊>>>微精霊
となる。炎の六大精霊のイフリートはセラフ神聖国の聖騎士団長が契約している。これが俺が昔に教えてもらったことだ」
エレボスがそう言うと
「うん。満点です。しかしこれは普通なら10歳ぐらいの平民でも知っていることです。エレボス様にはその先についても教えます」
フレデリカはそう言って空中に文字や絵を書き出した
「まず、精霊と悪魔の力関係自体はこれで合ってるのですが実際には少し違います。精霊はこの世界に実体を持っていますが悪魔は悪魔界に実体があります。ですので精霊術師は自分が扱えるなら精霊の全力を扱えますが悪魔術師は悪魔の階級の2個下の力しか扱えません」
「そうなのか!なるほど、だから大罪悪魔っていう化け物7柱が居ても大丈夫なのか」
「はい。ちなみに悪魔に実態を持たせる方法は悪魔の力に耐えうる器を作ることです。しっかりとした定義は無いですが下位悪魔なら一般的な人間100人分の死体が必要です。そこから1個上の悪魔を受肉させるのはその10倍必要です。ですので大罪悪魔を受肉させる場合は1000億人の死体が要りますね」
「、、、無理では?」
「いや、あくまで一般人で構成する場合です。下位聖騎士とかなら1人で100人分になることもあります」
「なるほどな。少し気になったんだが聖騎士団長は火の6大精霊と契約しているがどれくらいの力を扱えるんだ?」
「100%ですね」
「なら、大罪契約者は君主悪魔の力しか使えないんだから余裕で倒せるんじゃないか?いや、できてない時点で問題があるんだろうけど」
そうエレボスは不思議そうに聞くと
「はい。問題として3つありまして、1つ目が爵位持ち悪魔契約者は不老です。数百年生きてる人間は技術や魔力量もそれ相応です。今の聖騎士団長は1万年に1人の天才なので対等にやりあえてますが」
「す、すごい。両方とも」
「そうですね。そして2つ目の問題が精霊は権能を持ちませんが悪魔には爵位持ちなら権能があります。これがあまりにも厄介なんですよ。ものすごく強力な固有魔法を何個も持っているようなものです」
「あー」
(確かに厄介だったな。あれはマジで住んでる世界が違う)
エレボスはそのことを経験から深く理解する
「そして3つ目ですが{魔解}というものがあるんです」
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