精霊と悪魔 2

「{魔解}?」

初めて聞く単語にエレボスは首を傾げた

「さきほど{悪魔に実態を持たせる方法は悪魔の力に耐えうる器を作ること}と教えましたが魔解というのはそれを自身の体で疑似的に行うことです」

「え、それ大丈夫なのか?」

「できる人間もあまり多くないですしできても術者の負担は大きいですが効果は絶大です。悪魔の魔力を自身に加算して使えますから」

「それってどれくらいなんだ?」

「私が契約している侯爵のアモンで1000万ですね」

「1000万、、、すごいな。というかその口ぶりからして、、、」

「ええ。使えますよ。しかもノーデメリットで」

「、、、フレデリカなら大罪司教倒せるんじゃないか?」

あまりのフレデリカの埒外さにおもわず投げやりにそう聞くと

「、、、大罪司教も全員ノーデメリットで魔解使えますから無理ですね。情報による強欲の大罪司教は魔解時は魔力量1億3000万だったそうです」

「、、、インフレしすぎだろ」

「そうですね。この3つがあるので聖騎士団長も勝てないんですよ。ただそ魔解と同じように精霊契約者も{霊解}という全く同じものが使えます。霊解は魔解よりも使える人数が圧倒的に多いので現状アーデン魔国を抑え込めているんですよ」

「なるほどな」

(精霊と悪魔の同時契約できないかな?)

そんなことをエレボスが考えていると丁度

「あと、精霊と悪魔、同時に契約することは不可能ですからね」

「え?!」

「打ち消しあっちゃうんですよ」

「あ、なるほど」

(そうなると、無理だな)

「、、、」

「他には何かあるのか?」

「もう特筆して教えるものは無いですね。これからは色々な精霊についてのお話をしていきますよ。こういうの将来的に使う場面が結構多いんですよ」

「うわ、めんどくさそう」

「そうでもないですよ。例えば6大精霊の特徴とか面白くないですか?」

「、、、それは気になる」

「まず、

火のイフリートは男っぽい熱い精霊ですね。

水のウィンディーネは優しい大人の女性という感じです。

風のシルフィードは天真爛漫な少女といった感じですね。

雷のボルサリーノはクールな青年でツンケンしていますがなんだかんだ優しいいわゆるツンデレですね

地のノームは褐色で長身のおじさんで優しいですね。

自然のエルドラドは包容力のある母親のような精霊ですね」

「なるほど。今契約されてる6大精霊ってどれくらいいるんだ?」

「火と雷と地と自然ですね。西のエモクロア共和国の女王であるフレイア・エンディーは地と自然の2重契約をしていて魔導士としては世界最強ですね」

「2重契約?!そんなことできるのか?!」

「ええ。こんな感じのことをこれから教えていきますね」

そうしてここからエレボスは1月近くの間精霊についての知識を叩き込まれるのであった。それは精霊の常識から精霊への各国の考えなど多岐にわたった





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