出立
「ということで短い間でしたがお世話になりました」
カエデがそう言って頭を下げると
「「お世話になりました」」
残りの4人もそう挨拶した
朝も早くアリア達はこの国を出るために王城の城門に居た
「困ったことがあったらいつでも頼ってね」
女王アリアはそう言う
「といっても君らの問題を考えるとこの国じゃむしろ敵対しかねないがな」
するとロンドが自虐のようにそう言う
「ちょっと?!」
それに女王アリアが唖然とすると
「考えてもみてください。魔国はひとまず当分はこの子達に関わってこないでしょう。となるとセラフが一番の敵ですけど、私たち今セラフに逆らうのはマズいですよ」
ロンドはそう返した
「あ、、、そ、そうね、、、確かにちょっと、、、いやとんでもなくマズいわね」
そしてジャンヌもそう言わざる負えなかった
「ごめんなさい、、、無理かも」
「「あぁー」」
女王アリアの言葉に5人は落胆を隠しきれていなかった
「女王陛下は優しい方なんだが、、、どうしてもまだ甘くてな。俺が甘やかしすぎたのが原因なんだが」
「はは、私が未熟だからって言いたいけど否定できないわね、、、500年前まで超過保護だったから」
ジャンヌは当時のことを思い出す
「、、、500歳にもなって歯を磨かれるのは流石にやりすぎだったと今では反省してます」
「「えぇ、、、」」
ロンドの過保護エピソードに5人はドン引きするのであった
「はは、、、それじゃー、みんな頑張ってね」
「国としてではなく俺個人で助けることはいくらでもできるからな」
そんなこんなで
「「さようなら!!」」
5人はサフラン王都を出るのであった
「「、、、」」
それを女王アリアとロンドは眺め
「それじゃー、ロンド」
「はい、セラフに連絡しておきますね」
バチバチにセラフにこれから5人がバランに行くことを密告することにした
「なんか悪い気がするわね」
女王アリアがそう言うと
「気づかない方が悪い」
ロンドはあっさりとそう切り捨てた
「ま、この先でもっとヤバいことになる前に食らっておいた方が良いわね」
「ですね、、、久しぶりには磨いても良い?」
「500年前の大喧嘩もう一回やるの?」
「、、、流石にやめておこう」
「賢明な判断だね」
こうして2人も王城に戻るのであった
「、、、やっぱり歯磨かせて!」
「死ね!」
ドカン!!
「ぎゃー!」
ロンドは王城の堀に墜ちるのであった
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