各々の考え
「みんな元気かなー?」
馬車を引きながらアリアはそう呟く
「随分と馬車引くの様になって来たな」
馬車を引くアリアを見ながらカエデはそう呟いた
「ビリアンさん元気だと良いが」
そしてバラン大教会の長であるビリアンのことを考えていた
「ビリアン様なら大丈夫だと思う!」
「確かにあの人は化け物だからね、、、問題無いだろ」
そんな感じで2人が話していると
「そのビリアンさんってそんなにすごい人なんですか?」
エテルが不思議そうに聞いてきた
「侯爵司教と聖騎士部隊の副隊長を完全に手玉に取る知略と圧倒的なカリスマ性を持ってる人だ」
それにまずカエデがそう返し
「とっても優しい人だよ!」
旅する少し前までは拒絶レベルで嫌っていたアリアは今では絶賛していた というか軽く目にハートが浮かんでいるようないないような
「大司教ともなると戦闘力もすごいのかな?」
「サフランの大司教は私が知っている限りでは相当な強さを誇っていましたね」
フレンの疑問にジャンヌがそう自身の経験談を話した
「一回闘ってみたいな」
そんな会話を聞いていたカエデはそう呟いた
「私も成長を見せたいなー」
それにアリアも追随する
「だったらその大教会の街に聖騎士が待ち伏せとかされてたらむしろ都合が良いですね」
「確かに」
そんな感じで5人は話しているのであった
「、、、」
(一先ずこれで勇者パーティーには潜り込めた。後は流れに沿ってセラフについて調べられる)
馬車に揺られながらジャンヌはそう考えていた
(私の名前が盗賊団の長だってことは問題ない。同名でごまかせる、、、問題は私の顔を知ってるあの聖騎士部隊、、、流石にそうなったら誤魔化せない)
「どうするかな?」
「、、、」
(ジャンヌはこの後裏切る気なのかな、、、その時に私はどうすれば)
馬車に揺られながらジャンヌはそう悩んでいた
(流石にこの裏切りは人として終わってる。こんなの私、ハジメに顔向けできない、、、加担する気は無いけど黙ってるっていうだけでも)
「どうしよう」
「さて」
カエデは考える
(仮に待ち伏せされていた場合どうするか)
バランで聖騎士に襲われた場合の事態を
(フレデリカさんがどうにか手を打ってくれてる、、、)
「わけないな」
(お母様の親友がそんな甘いわけがない。これを糧にしろとか言ってくるタイプだ)
母親の親友というその一点でカエデはフレデリカの援助が無いことを察していた
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