生きているだけで脅威になる元貴族長男
{これ、、、アスモもう動けないよな?}
エレボスがそう聞くと
{そ、そうね。というか自殺しかねないレベルね、、、うわぁ}
ベルはそう答えた
{ひ、ひとまず像に触れるか}
{な、なんか、、、うん。そうだね}
エレボスは気まずそうに像へ触れにいこうとする
{槍飛んでこないな}
アスモデウスが動かしている神槍のラストが飛んでこないことに呟くと
{多分アスモの意識がしっかりとしている時にしか使えない制約があるわね。そうなるとアスモちゃんの推定の対価だとかなり余ってそうね}
ベルがそう言う
{怖いな、それ}
エレボスは余りの対価がどう使われるかに恐怖した
そしてそう考えているうちにエレボスはベルの像へ辿り着いた
「遂にか」
懐から御朱印を取り出しながらそう呟く
{13年前にあなたが母親の胎の中に入った時から私はあなたに興味を持ってそこから契約するまでの7年間見守りながら居たらまさか神聖教会に特大関連する家であるヘルメス家の長女を偶々見つけてそれをヘルメス家まで護送するのに伯爵司教に襲われそれに勝つために生まれてからの知り合いの魂を代償に私と仮契約を結んで司教を倒した。ただその後フレデリカちゃんとその妹によって私は封印された。あの子は完全に封印したと思っていたようだけど一番封印しなければならない私がエレボスに力を貸すことは封印できなかった。そしてそこから4年間近く封印され最終的には危うくフレデリカに捕まりかけたけど運も良く、エレボスは自力で封印を外し、私は外界に完全に力を出すことができるようになりフレデリカを振り切ることができた。そしてそこからエレボスの旅が始まった。ヤマトへ行ってベルムート家宝の刀を研ぎなおし、そのままヤマトを悪魔教団の手から救った。そして今エレボスは試練を突破してこの場に立っている}
ベルがそうエレボスの歩みを語る
「生きているだけで脅威になる元貴族長男、、、そんな肩書になるな」
ペタッ
エレボスは御朱印をベルの像に付けた その瞬間
ブワッ
「っ!」
エレボスは自分に魔力が自分から流れ込むという不思議な感覚を感じた
それと同時に
{幼い身ながら数多の困難を乗り越え同時に自ら困難に挑みし旅人よ。汝は我との契約を望み、その対価は支払われた。ならばあとはただ1つ。汝は我に何を望む}
ベルはそう聴く
「俺の旅の障害を吹き飛ばし、困難を乗り越えるための、そして母さんに打ち勝つそんな圧倒的な力を!」
そしてエレボスはそう叫んだ
{よかろう!我が名はベルフェゴール。原罪の1柱にして零たる感情を司りし原初の大悪魔!そしてこの時よりエレボス・エルピスと契約を結び契約者の道を切り開く刃となるものである!}
ベルがそう宣告した瞬間
バサッ
エレボスの背から漆黒の翼が生え羽が舞い墜ちる
{さー、エレボス!これであなたを縛るものは無くなった!好きに生きていきなさい!}
「ああ!」
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