ベルフェゴールの権能
「、、、なにかが変わるってわけじゃないんだな」
本契約を終え翼や湧き出る魔力が収まったエレボスは自身の体を見てそう呟く
{変わったらこの国以外でバレちゃうでしょ。ちなみに別に魔解の可能時間は伸びないからね}
{どう伸ばせばいいんだ?}
エレボスがそう聞くと
{私の力を使って体に馴染ませればいいのよ。そうしてある程度魔解が使えるようになってきたら実際に魔解を使って鍛えればいいのよ}
ベルはそう答えた
{ほへー、というか結局ベルの権能って何なんだ?}
{あー、そうね。今まではエレボスの成長を妨げる過剰な力教えてなかったわね}
ベルは息を整えると
{私の権能は怠惰ノ王・魔導支配・豊穣支配・天候支配・占星術・断裂支配の5つよ}
自身の権能について話し始める
{まず、魔導支配ね。これはその名の通り、適性があることと自身が術式を知っているという条件さえ満たせばどんな魔法も扱うことができる力よ}
{つまり俺は術式が分かれば、風・炎・闇・悪魔・神聖の5つの属性の技を使うことができるのか}
{そうよ。まー、少し練習しただけで悪魔の系譜の繋がりを利用した悪魔術式での転移を行う超高等術式のジェネオロギー・テレポーションが使えるようになったエレボスにはそこまで強くは無いでしょうけど、新しい術式を作る時には役立つと思うわよ。私とかサボるために術式を組みまくってるから}
エレボスの言葉にベルは肯定した
{ただエレボスはこれから水と雷と自然と地の魔法も使えるわよ。豊穣支配で自然と地、天候支配で水と雷の適性を獲得できるから}
{はぁ?!}
(それ光以外の全属性扱えるってことか?!母さんの闇版か、、、チートすぎるだろ)
エレボスはベルの権能のあまりの恐ろしさに唖然とする
{豊穣支配と天候支配は名前の通りの力だから練習して扱えるようになってもらって、、、占星術はちょっと難しいのよね。まー、簡単に言うと星の力を借りれるって感じね。エネルギー補給とか攻撃威力の増加ができるって考えておきなさい。そして断裂支配だけど、、、これは全ての物。物質はもちろん形の無いものから事象まで全て断裂させることができるわ}
{占星術は良いとして、断裂支配は絶対ヤバいだろ}
エレボスがそう呟くと
{ヤバいわね、、、ただ、ベルフェが使うと文字通り最強最悪の必殺の権能になるのよね}
ベルは乾いた笑いをこぼしながらそう言う
{固有魔法か?}
{教えれないわよ、、、ただそうね。ベルフェの固有魔法を知ればエレボスは必ず絶句するでしょうね}
ベルは面白そうにそう言う
{怖いな、、、それで?最後の怠惰ノ王はどんな権能なんだ?}
{怠惰ノ王の2つあって、1つ目は力は相手の力を消すものよ。筋力・思考力・魔力はもちろん固有魔法や権能、魔法の適性とか相手の内部にある者ならなんでもね。一応対抗は出来るけどだとしてもかなりのデバフとなるわ。そして2つ目がとんでもない治癒能力なんだけどこれはエレボスとの相性は最悪なのよね。固有魔法の回復の力を上回っちゃうからエレボスの固有魔法は実質解呪だけっていうことになるわ}
そうしてベルは自身の権能を説明し終えた
{なるほどな。まー、別にいいよ。にしても、、、いくら何でもチートすぎないか?}
説明を聞いたエレボスはそう感想を漏らした
{いや、、、正直私の権能は原罪の悪魔の中で弱い方よ。それこそアスモデウスの権能はその気になればエモクロア以外の残りの3大国を同時に半壊させれるわ}
{え゛?!}
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