疑問

「と言うわけで俺は1週間は動けなくて調べようにも方法が無い。フレイヤさんに聞いたら仮にここから逃げ出せた時に向かう先がバレて終わりだ」

夜、エレボスはハジメの世界へ行き、そうハジメな話した

「、、、え?どうなってるんだ?」

ハジメは困惑していた

「ワァラクの娘の名前はアリア・ロマノフ。そしてアリア・ロマノフは1500年近く前から今までずっと即位している女王。ワァラクの年は120歳近く。どう考えても時間が合わないな」

「時間跳躍で過去から未来に飛んだとか?」

エレボスがそう言うと

「無いね。1500年前というとロマノフ・カルトの時代だがあいつでも時間跳躍は過去はもちろん未来でも大規模な術式を組まないと無理だった。仮にも出来たとしてもそんな事をすれば僕やアリスお姉ちゃんは気がつくよ」

ハジメはそう答えた

「じゃー、なんなんだ?ワァラクが嘘を?」

「それも無い。ワァラクの情報量はきっちり約120年分だったよ」

「ん?情報量ってなんだ?」

聞きなれない言葉にエレボスはそう聞き返すと

「とある魔法で僕は森羅万象全ての情報を見る事が出来る。過去未来現在全ての時間軸をね」

ハジメはそう自身の力の一端を話した

「え、、、凄すぎない?」

「対アリスお姉ちゃんの三大武器の一つだからね。凄いよ、、、これは」

そう話すハジメの顔はどこか悲しそうだった

「、、、残りの二つはなんなんだ?」

エレボスはそれに触れずにそう話を変えるように聞く

「圧倒的な武術と六大精霊との契約だよ。どっちも一つでアリスお姉ちゃんに致命の一太刀浴びせられる。三太刀浴びせればアリスお姉ちゃん相手でもどうにかなるはず」

ハジメは少し笑顔でそう返した

「、、、母さんとハジメってどっちが強いんだ?」

ふとエレボスがそう聞くと

「お母さん側におまけを付けて100回やったら99回僕が勝てる」

ハジメはそう断言した

「え?」

(母さんにほぼ確定で勝てるって、、、流石に大言壮語すぎでは?)

エレボスは信じられない様子だ

「まー、やってみないと分からないけどね」

「お、おう」

(死ぬなよー)

エレボスはハジメが馬鹿やらないか心配になって来た

「それで今日も特訓をするわけなんだが、、、せっかく僕の強さの話があったんだし模擬戦をしよう!」

そんなことを知ってかハジメがそう提案してきた

「おお!!いいね!成長を見せてやるよ!」

「肉体とのペアリングは切っておくからここでどんなバカをしても現実では響かないから思う存分やって大丈夫だよ!」




精霊都市ハイド

「カエデちゃん。少し見ない間にすさまじい成長をしたわね」

「フレデリカさんもお元気そうで何よりです」

ハイドにて待機していたカエデは合流したフレデリカと再開した

「後ろに居る2人がカエデちゃんの仲間ね。右の白髪の子がアリアちゃん。そして左の桃髪の子が、、、エテルちゃんね。よろしくね」

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