反省会
エレボスとハジメが話している時と同刻
悪魔教団総本山の会議室で重苦しい空気が流れていた
「、、、まずは俺からだ。すまない、今回の1件最も失敗したのは俺だ」
そんな空気の中ベルフェがそう言って頭を下げた
「っ!!お前が謝るなんて、、、どうしたんだ?」
ベルフェを嫌っているサタはそんな光景に驚愕した
「エレボス相手に2度も油断をしてエレボスの狼藉を許した。今回の一件、、、俺さえしっかりとしていればエテルもエレボスも逃がすことは無かった」
「そうね、、、正直、ベルフェが同門に会ったからって久しぶりに興奮してエレボスを試すような真似をしなければこんなことにはならなかったかもしれないわね」
ベルフェの言葉にアリスも同意する
「べ、ベルフェのせいじゃないですよ、、、私があの2人に負けなければ」
そんなアリスにアスモがそう言うが
「あれは仕方がなかったことだ。もし俺がアスモちゃんの立場になったら勝てたかと言われると断言はできない」
レヴィがそう言う
「そう言ったらそもそも最初に大罪教会で俺が2人を取り逃がしたことが問題です」
ベルゼがそう言うと
「お前はケガを負っていた上で情報も無かったんだ、、、落ち込むな」
ベルフェがそう返し
「俺以外はまだ理由がしっかりとしている。でも俺のは完全に俺のミスだ、、、大罪司教最強といういう椅子に慢心しすぎた。ごめん」
謝罪の言葉をもう一度吐いた
「教皇としてこの一件は私含めて全員に責任がある。全員がエレボス君達に手玉に取られたということは私達の座る席に重みに全く見合ってない失態よ。その中でもベルフェは特に大きく恥ずべき失態よ。全員もう一度自身の座る席の重みを再確認しなさい。私ももう一度あなた達の長であるという自覚を持つわ」
そして悪魔教団の長であるアリスがそう今回の敗北の責を説いた
「「はっ!!!」」
そして6人の大罪司教は決意に満ちた返答を返した
「さて、、、それじゃー、過去を見るのはやめて未来を見ましょうか」
アリスのその言葉で先ほどの重苦しい空気は消える
「だな。まずエテルとエレボスをどう捕らえるかだが、、、エテルの方は別にいいだろう。しっかりとお目付け役の悪魔が2人いるだろうし俺達が恐れている事態は怒らないはずだ」
「そうね、、、にしてもベルフェはそれでいいの?あんなにエテルちゃんが出るの嫌がってたのに」
ベルフェの言葉にアリスが不思議そうにそう言うと
「流石に状況を見たんです。お目付け役が居るのエテルよりもエレボスをさっさと捕ま得るべきだ。それにエテルとエレボスはどこかで出会うはずだからな。そこを突けばいいだろう」
ベルフェはそう語った
「なるほどね、、、ベルフェは今後どうするべきだと思う?」
「エレボスの出方次第ですね。サフラン王国以外なら焦らず行きましょう。でもサフラン王国に行かれた場合は、、、革命側に付いた場合はちょっと俺が潰しに行きます」
アリスの問いにベルフェはそう答えた
「エモクロアに来た場合は俺が捕らえる」
「わ、私も手伝う!」
レヴィとアスモがそう言うと
「いや、、、エモクロアに来たらむしろ手を出すな」
ベルフェはそう言った
「「え?」」
2人が困惑すると
「そもそもエレボスを積極的に捕らえる必要は無い。エレボスの目的は世界を見て回る事らしい、、、だったら見て回らせてあげよう。それでセラフがどれほど腐ってるかを見せればあいつ自らこっちに来るだろう」
ベルフェはそう言った
さらに
「それに、レヴィとアスモの正体がバレたり特徴を覚えられるのは避けたいわね。お互いに2人しかできないことがあるんだからわざわざリスクを冒す必要は無いわね。むしろエモクロアなら悪魔教団は襲ってこないと思わせればそこにエレボスの逃げ道を固定できる」
アリスもそう言った
「2人ともそう言うならそうするか」
こうしてエモクロアでエレボスは悪魔教団に襲われないということになるのであった
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